運転中のポケモンGOで事故! 運転者を厳罰に処することは可能!?

運転中 携帯電話

先日発売が開始された”ポケモン GO”を巡り多くのトラブルが報告されているが、何と、車を運転中にこれをプレイしていたと言う愚か者もいるようだ。

言語道断の許せない行為だが、運転者を厳罰に処すことはできるのだろうか。

スポンサーリンク

法律上は

法律上、ポケモンGOをプレイしながら車を運転する行為が法律違反であることは明らかだが、状況により当事者が受ける罰則は異なる

具体的には、①単に交通違反で検挙された場合と②交通事故を起こしてしまった場合の2通りが想定されるが、順に見て行こうと思う。

携帯電話使用等

単に交通違反で検挙されるケースであれば、携帯電話使用等と言う反則行為が適用されることになる。

本来は運転中の携帯電話での通話を禁止するものであったが、現在では、それら機器の画面を見るだけで違反となることに注目して欲しい。

よって、運転中のポケモンGOはまさにこれに該当するのだ。

また、この反則行為はさらに細かく、①保持と②交通の危険の2つに分類されるが、単に通話や端末の画面を見た場合は前者、交通の危険を発生させた場合には後者が適用される。

警察曰く、その判断は警察官が行うらしい。

いずれにせよ、6,000円または9,000円(普通車の場合)の反則金を支払うことで、刑事罰を受けることもなく事が済んでしまう

これについては、行為の悪質さと処分の重さが釣り合っていないのではないかと思うところである。

運転中の携帯電話違反は2種類ある! 反則点数と罰金は?
運転中の携帯電話の使用が交通違反であることは誰しもがご存知だと思うが、その携帯電話の使用に関する違反...

過失運転致死傷罪

交通事故を起こし人を死傷させた場合には、道路交通法違反のみならず、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律に違反したことになる。

同法には何種類かの犯罪類型が設けられ、厳しい罰則が規定されているが、今回のケースでは”過失運転致死傷罪”が適用される蓋然性が極めて高い。

その罰則は、”7年以下の懲役又もしくは禁固、または100万円以下の罰金”である。

しかしながら、”7年以下の懲役”と言っても実際には罰金刑になるケースが多く、懲役や禁固刑が言い渡されたとしても、執行猶予が付くことがほとんどなのだ。

携帯端末を操作しながら運転したとなればその行為は悪質で、幾分量刑が重くなることは間違いないと思うが、過去の判例を見ても一発実刑にはならないだろう。

個人的には、最も厳しい罰則[1年以上(20年以下)の有期懲役]が設けられている”危険運転致死傷罪”が適用されてもよいと思うのだが・・・。

ちなみに、単なる物損事故の場合は、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律の適用外となる。

よって、道路交通法違反、具体的には”携帯電話使用等”または”安全運転義務違反”に問われるのみだが、いずれも反則金の納付で刑事処分を逃れることが可能

やはりそれでは軽すぎるのではないかと思うが、現行の法律ではこれが限界なのだ。

反則金と罰金の違いとは!? 似ているようで全く違う!
”交通違反をすると罰金を払わなければならない”と考えている人も多いが、多くの場合はそれは罰金ではなく...

歩きスマホ

歩きスマホ

ポケモンGOをプレイしながらの歩きスマホに起因する事故も多発しているようだ。

信号無視や車道通行、さらには高速道路の本線に立ち入るケースも報告されているらしいが、それらが原因で事故に至った場合には非常に厄介なことになる。

やはり、車両の運転者の過失が問われてしまうのだ。

普通に考えて明らかに歩行者の過失が大きく、車両の運転車が被害者と言っても過言ではないと思うが、現実にはそうはならない。

もちろん、歩行者も一定の過失を問われることは間違いないだろうが、それでも車両側の過失割合が大きくなるケースの方が多いはずだ。

少なくとも”安全運転義務違反”、場合によっては”過失運転致死傷罪”が適用される可能性もあるわけだが、ドライバーにとっては気の毒な話である。

むしろ歩行者を厳罰に処するべきだと言う声も多くあるようだが、現在の法制度のもとでは難しいことを覚えておく必要があると思う。

常に交通ルールを厳守し、安全運転を心がけている人間から言わせて貰えば、歩行者にも最低限のモラルを持って行動して欲しいところだ。

警察の対応

ポケモンGOを巡って、警察も対応に追われている

歩行者にはゲームに夢中になりすぎないように、また、私有地への立ち入りを控えるようにと必死に呼びかけているようだが、結構なことだと思う。

ゲームに熱中するあまり交通の危険を生じさせたり、住宅の敷地内へ立ち入る行為は許されるものではない。

道路交通法違反住居侵入罪など、構成要件を満たす場合には迅速かつ毅然とした対応を取って欲しいところだ。

悪質な行為が検挙されたとなれば、プレイヤーも行き過ぎた行為は控えねばと思うだろうし、一定の予防効果があることは間違いないだろう。

このようなときにこそ、適切な意味で、警察の威厳を示してもらいたい。

終わりに

ゲームに熱中するあまり、危険を顧みず、社会にとって迷惑極まりない行為をする連中がいることは、残念でならない。

ゲームをしながら自動車を運転するなど絶対に許される行為ではないが、これ以上、そのような愚か者が現れないことを祈るばかりである。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク