日産の技術プロパイロットは本当に自動運転と呼べるのか!?

自動運転

最近、自動運転を前面に押し出している日産だが、今回は、彼らが誇る自動運転技術の”プロパイロット”について投稿してみたいと思う。

2016年8月にフルモデルチェンジを果たしたセレナにも搭載されると言うが、本当に自動運転と呼んでよいのだろうか。

スポンサーリンク

はじめに

はじめに、”プロパイロット”とはどのようなものなのかを確認しておきたいと思う。

今回セレナに搭載されるもので、車が自動で行ってくれる動作は、①レーンキープ、②前の車との車間距離キープ、③自動停止と自動発進の3つであある。

①のレーンキープは、搭載されるカメラが道路の白線を認識し、車がその中央を走行する状態をキープしてくれる機能だ。

②は、前の車との車間距離を保つように、車が自動で加減速を行う機能を言う。

③は前の車の走行状況に合わせて車が自動で停止、さらには発進を行ってくれるものだが、②をさらに発展させた機能と言えるかもしれない。

①と②については、スバルのアイサイトはじめ、これまでの運転支援システムでも対応することができた機能でもある。

今回のセレナでは、これに、自動での停止と発進機能が追加された言ってよいだろう。

自動運転技術

ここから、このプロパイロットを自動運転と呼べるのかどうか考えてみたいが、結論を言えばそれは可能である。

自動運転の定義はその段階ごとに0~4のレベルに分類されるのだが、今回セレナに搭載される機能は、その中のレベル2に該当するのだ。

自動運転レベル
0 ドライバーが全ての操作を行う。
1 加速、操舵、制動のいずれかが自動で行われる。
2 加速、操舵、制動のうちの複数が自動で行われる。
3 加速、操舵、制動の全てが自動で行われ、システムの要請を受けた場合は運転者が対応する。
4 完全自動走行。

自動運転レベルについては上の表の通りだが、詳細は以下のページを参照して欲しい。

自動運転レベルとは!? これを理解すれば自動運転の定義がわかる!
最近、やたらと自動運転システムが話題になっているが、その定義が曖昧であることも事実だと思う。 ...

完全自動走行との違い

注意して欲しいのは、プロパイロットは”多くの人が考えるところの自動運転”ではないと言うことだ。

ほとんどの人がすでに気付かれていると思うが、セレナに搭載される機能を正しく理解すれば、簡単に分かることである。

繰り返しになるが、現時点で車が自動で行う動作は、レーンキープ、車間距離のキープ、自動停止と発進の3つのみ。

交差点での右左折や車線変更には対応していないため、一般道では従来通りドライバーの操作を必要とするのだ。

自動運転と言えば、ほぼ全ての人が自動運転レベル4、すなわちドライバーが何もしなくとも目的地にたどり着くことができるものをイメージしているはず。

ところが、プロパイロットは全くそのレベルには達していないのである。

同時に、現在我が国で実用化されているいずれの技術も同じ状況であり、完全な自動走行には遠く及ばないことも付け加えておきたい。

もちろん、日産もこれを理解しており、だからこそ、”自動運転”ではなく、”自動運転技術”と言う表現を用いているのだと思う。

このように表現しておけば、いざという時にも、いくつかある自動運転の定義のうちの1つとして説明することができるからだ。

この辺りの戦略はさすがとも言えるが・・・。

今後の目標

日産は、今後さらなる技術の向上を図り、完全自動走行の実用化を目指している

高速道路での自動車線変更機能については2018年までに、交差点通行を含む一般道での自動運転システムは2020年までの実用化を目標としているとのこと。

一般道における自動運転での交差点通行が実現すれば、完全自動走行に限りなく近付くことができる。

同時にそれは、多くの人がイメージするところの自動運転システムの実現を意味するはずだ。

とは言え、現時点ではそこに遠く及ばないわけだから、”自動運転”を大々的に表現することはいかがなものかと思う。

多くの人が自動運転をどのように捉えているかと言えば、当然のごとく、自動運転レベル4を指す。

よって、そこに遠く及ばない段階で誤解を招くような表現をすべきではないと考えるのは私だけだろうか。

”自動運転と聞いて期待して試乗に来たら全然違うじゃないか”なんてことにもなりかねないわけで、その結果、自社のイメージが悪くなる可能性もないとは言えない。

消費者の誤解を避けるためにも、正確なアナウンスを期待したいところだ。

終わりに

実現すれば凄いことである完全自動走行だが、クリアすべき課題が多くあることも事実だ。

現時点で実用化されている技術はそこに遠く及ばないわけだから、自動車メーカーには、誤解を招くことがないよう、正確な表現を期待したいと思う。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク