道路の舗装の種類/アスファルトとコンクリートの違いを知ろう!

道路舗装

車を運転する人のみならず、自転車や歩行者も毎日通行する道路だが、今回はその舗装の種類について投稿する。

特に、使用率が圧倒的に高いアスファルト舗装とコンクリート舗装の違いに注目したい。

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2種類の舗装

道路の舗装には、主にアスファルト舗装とコンクリート舗装の2種類がもちいられる。

両者の違いが気になるところだが、下にそれぞれの舗装の特徴をまとめた表を用意したので、是非とも参考にして欲しい。

 性質用いられる場所
コンクリート
  • 完全に固まるまで時間がががる
  • 磨耗や衝撃に強い
  • 大型車の交通量外多い場所
  • 補修が困難な場所(トンネル内など)
  • 料金所
アスファルト
  • すぐに固まる
  • 温度や路面環境の影響を受けやすい
  • 一般的な道路全般

コンクリート

コンクリート舗装の最大の特徴は、耐久性に優れる点である。

そのため、大型車の通行量が多い道路ではアスファルトではなく、コンクリート舗装されることも珍しくない。

また、基本的に車が停止することになる料金所では道路にかかる負荷が増大するため、こちらもコンクリート舗装されることがある。

新規舗装する上での費用はアスファルトよりも高額だが、耐久性が高く補修等の維持費が少なくて済むため、結果的に低コストであることも特徴だ。

アスファルト

日本の道路舗装で最も多く用い入られているのがアスファルトであるが、“道路舗装は基本的にアスファルト”と言っても過言ではないほどの普及率を誇る。

非常に固まりやすい一方、温度の影響を受けやすいなど、耐久性はコンクリートに劣ることが特徴だ。

我が国では、基本的にアスファルト舗装された道路の寿命は10年と言われており、亀裂やたわみが生じた段階で補修工事が行われる。

よって、運転中に道路工事の現場に頻繁に遭遇することも納得出来る話だと思う。

アスファルト舗装は構造によりいくつかのタイプに分類されるが、排水性が高いこともあり、雨天時の高速道路安全走行に大きく貢献している。

 構造特徴効果
排水性舗装上部が透水性、株は非透水性水分が等水層から側溝へ排水される

走行安全性の向上

ロードノイズの軽減

透水性舗装全体が透水性を持つ水分は地中へ還元される

雨水の流出抑制可能

保水性舗装舗装の隙間に水分吸収材がある気温上昇とともに水分が蒸発 路面温度が下がりやすい

排水性舗装

排水性舗装

排水性舗装は、舗装上部から表面にかけて密度が粗い材質を使用することで、雨水が舗装内部を通り、路肩へ排水される仕組みを持つ。

これにより、水分が道路表面にとどまり難く、雨によるスリップを予防することが可能だ。

ハイドロプレーニング現象の予防も期待できるため、雨天時の高速道路走行における安全性の向上に大きく貢献している。

透水性舗装

透水性舗装にも、排水性舗装同様に水分を通す材質が用いられるが、下部構造まで透水性があり、水分がそのまま地中に還元されることが特徴だ。

側溝等の排水設備へ雨水が流出することがないため、河川等の氾濫による洪水を防止する効果がある。

水分を通す目的もあり、排水性舗装よりも材の密度が少なく、やや強度に欠けることから原則として幹線道路の舗装には使用されない。

一方、駐車場の舗装に用いられることが多いと言われている。

保水性舗装

保水性舗装は、アスファルトの中に水分を吸収する材質を充填することで水分を吸収、気温の上昇とともに蒸発させる仕組みを持つ。

最大の特徴は、気化熱により路面温度の上昇の抑制が可能な点だが、ヒートアイランド現象の予防にもなる

こちらは、道路や駐車場、公園など幅広い用途で用いられるようだ。

ちなみに、アスファルト舗装の種類については以下のリンク先のサイトでわかりやすく説明してあるので、是非とも参考にして欲しいと思う。

http://gennba.com/wakaru/hosou/index5.html

終わりに

コンクリート舗装とアスファルト舗装の違いをご理解いただけただろうか。    

耐久性ではコンクリート舗装に劣るアスファルト舗装だが、雨天時の高速道路における安全に貢献していることを覚えておいて欲しいと思う。

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