トヨタの自動ブレーキToyota Safety Senseの実力が凄い!?

トヨタ車

衝突被害軽減ブレーキ(通称自動ブレーキ)の性能においてスバルの後塵を拝してきた感があるトヨタだが、最近は少々事情が異なるようだ。

今回は、その最新のシステム、“Toyota Safety Sense ”について投稿したいと思う。

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はじめに

自動ブレーキと言えば、何と言ってもスバルのi sightがその最先端にあり、圧倒的な完成度を誇ってきた。

これに対し、トヨタも含めた他メーカーが後塵を拝してきた感を否定できないが、自動車事故対策機構が2014年に行った実験でも満足出来る結果を残したとは言い難い。

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...

Toyota Safety Senseはこの実験が行われた後に発表された技術であるから、スバルとの差をどこまで縮めることができたのかが最大のポイントである。

ただし、このような中でもレクサスLSだけはどの車よりも素晴らしい完成度を誇ってきたことも事実。

トヨタが持つ本来の技術をあえて大衆車レベルには搭載してこなかった可能性もあるだけに、それが”Toyota Safete Sense”にどれだけ注ぎ込まれたかにも注目したいところだ。

Toyota Safety Sense

Toyota Safety Senseには、衝突被害軽減ブレーキシステムの他に車線逸脱警報システムやオートマチックハイビーム等の機能が含まれるが、“P”と“C”の2つのパッケージが用意される。

それぞれ、機能に違いがあるが、詳細は下の表を参照して欲しい。

 Toyota Safety Sense PToyota Safety Sense C
衝突被害軽減ブレーキ◯ ※1◯ ※2
車線逸脱警報システム◯ ※3◯ ※4
オートマチックハイビーム
レーダークルーズコントロール×
搭載対象車
  • プリウス
  • クラウン
  • マークX
  • ランドクルーザー
  • アクア
  • ヴィッツ
  • スペイド
  • ポルテ
  • カローラ
  • オーリス
  • アベンシス
  • シエンタ
  • ノア
  • ヴォクシー
  • エスクファイア
  • エスティマ
  • アリオン
  • プレミオ

※1…検知対象は歩行者と車両 ※2…検知対象は車両のみ ※3…ステアリング制御機能付き ※4…警報のみ

Toyota Safety Sense C

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こちらは、アクアやヴィッツなど大衆車レベルに搭載されるパッケージだが、上位車種に搭載される“Toyota Safety Sense P”よりも機能が劣る。

衝突被害軽減ブレーキの検知対象が車両のみであることと、車線逸脱警報システムにステアリングアシスト機能がないことが特長だ。

衝突被害軽減ブレーキは、前の車両への追突の可能性がある状況において運転手がブレーキを踏んだ場合は踏み込みをアシスト、踏まなかった場合は自動で制動力を発生させる。

動作速度については下の表を参照して欲しい。

 動作可能速度速度低減量
ブレーキアシスト30~80km/h 
自動ブレーキ10~80km/h約30km/h

なお、自動ブレーキによる速度低減量は30km/hで、前の車との相対速度が30km以内であれば衝突を回避することが可能

少々理解し難いが、前の車両の走行速度が10km/hとすれば、自車が40km/hよりも低い速度で走行している状態がこれに該当する。

Toyota Safety Sense P

【LAND CRUISER】機能紹介/Toyota Safety Sense P 衝突回避支援パッケージ【技術】

こちらは、クラウンやランドクルーザーなど上位車に搭載されるパッケージである。

衝突被害軽減ブレーキは人も検知が可能で、レーン逸脱警報システムには、ステアリング操作をアシストしてくれる機能が付いている点が心強い。

さらには、レーザークルーズコントロール機能も搭載されている。

 動作可能速度速度低減量
ブレーキアシスト対歩行者30~80km/h 
対車両30km/h~最高速 
自動ブレーキ対歩行者10~80km/h約30km/h
対車両10km/h~最高速約40km/h

なお、自動ブレーキによる速度低減量は、対歩行者の場合が30km/h、対車両では40km/h。

よって、30km/hよりも低い速度で走行中であれば立ち止まっている人への衝突を回避できると考えてよいと思う。

実験動画

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データ通りに事が進むのかどうか不安に思われる方も多いと思うが、見事な完成度である。

上は”Toyota Safety Sense P”を搭載するプリウスを用いての実験動画だが、停止している障害に対して時速50km/hで接近した場合にもしっかり停まるではないか。

メーカーの発表によれば、自動ブレーキにより衝突回避ができるのは前の車両との相対速度が40km/h以内の場合とされているが、実際には50km/hでも大丈夫のようだ。

しかも、スバルの“I sight”よりも滑らかに停止している印象すら受ける。

2016年12月1日に国交省が結果を公表した自動ブレーキ性能実験で一定の評価を得たことから判断しても、”Toyota Safety Sense P”が”I sight”に迫る性能を持つと考えてよいと思う。

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トヨタの技術がスバルに追い付いたとも表現できるが、レクサスLSの自動ブレーキが以前からどの車にも負けない完成度を誇っていたことを考えれば、適切な表現とは言い難い。

トヨタが従来から持つ高い安全技術が大衆車にも搭載されるようになったと言うのが実際のところではないだろうか。

終わりに

スバルに勝るとも劣らない完成度を誇る”Toyota Safety Sense”だが、安全運転にとっては本当に有難いことである。

今後も、各メーカーともにさらなる技術の向上を目指して欲しいと思う。

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