就活生必見!経験者がおしえる飲食業にサービス残業が多い理由

就職活動に精を出している学生も多いことだろう。

中でも飲食業会への就職を考えている学生も一定の割合でいると思うが、私はあまりお勧めできない。

そこで今回は、飲食業界でサービス残業が多い理由について投稿する。特に、就活生の参考になればと思う。

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人手不足

いきなりだが決定的な理由である。

飲食業界は基本的に人手不足なのだ

大手ファミレスやファーストフード業界はどこでも人手が不足している。

というのも、人件費の都合上、各店舗に雇うことができる正社員の数には限りがある。

せいぜい2人までと言ったところが多い。

その他のスタッフはアルバイトという形で集めることになるのだが、このアルバイトがなかなか集まらないのだ。

個人経営の店や他店舗経営を行っていない所であれば、スタッフは全て正社員と言うケースもなくはないが、チェーン店化されている所は全てこのパターンだと思った方がよい。

サービス残業の問題始め飲食業界のイメージが年々悪化していることも手伝って、最近ではますます人員確保が困難になりつつある。

まして、ファーストフード業界など24時間営業をしている店舗であればなおさらである。

では店舗としてはどうするかといえば、正社員がその分余計に働くことになる

残業代込みの賃金形態や店長の管理職問題もあり、多くの社員が残業代を支給されることなく法外な長時間労働を強いられているというのが現状である。

もっと単純な次元で、「店が回らなかったら社員の責任だ」と言われ、止むを得ず長時間労働を受け入れている社員もいる。

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シフト表のトリック

次に挙げるのがシフト表の問題である。

飲食店には、時間ごとの人員の配置を記した所謂 “シフト表” なるものが存在する。

このシフト表がまた問題なのである。

まずは、店長始め会社側から圧力をかけれられ、残業の発生自体をなかったことにしなければならないケースがある

シフト上には、しっかりと1日8時間労働したと記録される。

記録上は法廷時間内労働に収まっているが、実際の労働時間はそれをはるかに上回るというケースだ。

これの応用バージョンというべきケースもある。

勤務時間が8から23までとする。間に休憩1時間を入れたにせよ、14時間労働になる。

明らかに法定労働時間を超えることになるので、本来であれば”残業代”が支給されてしかるべきである。

ところが、8時から23時までの間に何と7時間分の休憩時間が組み込まれているのだ

そうすることで実際の労働時間は8時間になり、法定労働時間に収まる。

ところが、その休憩時間は連続するものではなく3時間働いたら2時間休憩と言った感じに設定されるのだ。

店を離れることなど到底できないし、結局店の裏方にとどまることを余儀なくされる。

実際は拘束されているのである

結局は店舗内にいるわけだから、何かしらの労働をすることになるのだ。

店が急に込み出せば、当然手伝わなければならない。

このようなケースは法的には休憩とはみなされずに労働時間として計算せねばならないのだが、実際にそうなることはまずはない

サービス残業は当たり前という風習

これが最大の問題かもしれない。

特にこの飲食業界では「サービス残業は当たり前」という観念を徹底して刷り込むのだ。

これほど恐ろしいことはない。

具体的には以下のような言い回しで社員を洗脳にかかる。

サービス残業をさせるための口実
① 店長は管理職なので残業代は出ない
② 残業代が発生すれば店舗の人件費が増大する
③ 時間内に仕事が終わらないのは社員の実力不足が原因だ
④ お前は残業代を請求するだけの働きをしているのか?
⑤ みんな残業代をもらわずに働いているぞ

例を挙げるときりがない・・・。

①に関しては、実際にはほとんどは当てはまらない。

詳しく投稿したページがあるのでそちらを読んでいただければわかると思う。

②に関しては、単なる話のすり替えに過ぎない。

店舗の人件費を抑えるために法律違反を犯してまで社員にサービス残業をさせることの愚かさがわからないのかと言いたくなる。

店舗の成績を改善したいなら社員同士が徹底的に議論し、正攻法でその改善に努めるべきだ。

③、④のパターンはブラック企業にとって最高にありがたい決まり文句である。

正確な判断基準も存在しないわけだし、上の人間が黒といえば黒であり、白といえば白であると言ったレベルの話だ

⑤に関しては、アホすぎて言葉もない。

みんな残業代をもらっていないからみんなで法律違反を犯すのか。

みんなが赤信号を無視しているので、自分も無視すると言った次元の話である。

まともな思考力を持ち合わせている大人であれば馬鹿馬鹿しいと思うことばかりなのだが、実際に現場に立つ社員はそれを受け入れざるを得ないのが現実である。

社員にも原因がある

飲食業に限ったことではないかもしれないが、労働者が不当なサービス残業を強いられている原因は労働者自身にもあるという認識を持たなければならない

先ほど述べたようなことは、労働基準法を理解していればいかに馬鹿げたことであるのかはわかるはずだ。

十分に労働基準監督署が動きだすレベルの不当な労働を強いられているにも関わらず、黙って会社側のいいなりになっているのが多くの労働者である。

社員が声を上げ、ブラック企業と戦うことができないのは社員の知識、情報が不足しているからに他ならない

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飲食業界では特にその傾向が強い。

まことに失礼な言い回しになってしまうかもしれないが、チェーン店化された大手飲食業に就職するためには、専門の知識など一切必要としない

料理の作り方はマニュアルにしたがって行えばよいわけだし、そもそも材料は工場で加工された状態で入ってくる。

機械の性能が向上したことで、ほとんどは機械任せで済むのである。

よって、飲食業界としては、本当に優秀な学生を採用する必要など全くないのだ

むしろ、マニュアルに従ってのみ動く”マニュアル人間”の方が、彼らにとっては都合がよいのである。

余計な知識などかえって持ってもらっては困る。

ただただ会社のいいなりになる人材を求めているのだ。

大手飲食業界に就職する学生の中に、一流の大学を出た学生などまずはいないだろう。

その前に、彼らはみな一流企業へと就職している。

一流企業への就職ができない学生が、とりあえず就職先を確保しなければならないとの理由のみで、飲食業会へ足を踏み入れるという字事実も見逃せない

こうして、ブラックな飲食業界にとって有難い人材が舞い込んでくるのだ。

もちろん学歴が全てだというつもりは毛頭ない。

しかし、レベルの高い大学の学生ほどしっかりとした勉強を積み重ね、しかるべき知識、能力を身に付けている可能性が高いということは事実である。

ブラック企業と戦うための基本的な知識さえ身に付けていない学生が、ブラック企業と戦うことが出来ずにいいように使い回されるのも当然といえば当然なのである。

終わりに

本投稿を読んでいただければ、大手飲食業界の労働環境がいかに劣悪であるかお分りいただけたと思う。

経験者として学生にアドバイスする機会があるのであれば、飲食業界への就職は避けるべきだと言いたい。

学生時代に将来のことを考えずに、とりあえず就職と言う理由のみで飲食業界へ足を踏み入れることだけは絶対にやってはいけない。

学生のうちに確かな見識と実力を身に付け、自身で事業を起こすとか、一部上場の一流企業への就職を目指して努力することの方がよほど懸命な策である。

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