反則金と罰金の違いを解説! 似ているようで中身は全く違う!?

反則金

”交通違反で捕まって罰金を取られた”と言う声を耳にするが、ほとんどの場合、支払ったのは罰金でなく反則金であることをご存知だろうか。

今回は、罰金と反則金の違いについて投稿するので、ぜひ最後までお読みいただきたい。

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3つの責任

交通違反を犯した当事者は、刑事責任行政上の責任を負う。

刑事責任とは懲役や禁錮等の刑事処分に服することを言い、行政上の責任は運転免許の停止や取り消し処分を受けることを言う。

交通事故を起こし相手を死傷させるなどした場合には民事上の責任も発生するが、わかりやすく言えば、相手方への賠償のことである。

罰金と反則金の最大の違いは、罰金が刑事処分の1つであり反則金は行政処分の1つであることだが、詳しくは続きをお読みいただきたい。

罰金

罰金とは、懲役や禁錮刑と並ぶ我が国の刑事罰の1つであり、犯罪を犯した者が服するものである。

道路交通法には様々な規定が設けられているが、それに違反した場合の罰則もしっかりと規定されており、刑事罰として罰金が採用されている項目も少なくない。

例えば、一時停止違反に対する罰則は3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金、過労運転に対する罰則は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金である。

重要なことは罰金も刑事罰の1つであり、これを支払う者が罪を犯したことを意味する点だ。

当事者には前科がついてしまうが、全ての運転者が交通違反や交通事故が原因で自身が犯罪者になってしまう可能性があることを理解し、安全運転に徹しなければならないのである。

反則金

道路交通法の規定に罰則が設けられている以上、交通違反を犯せば刑事事件として立件され、当事者は相応の刑事処分を受けるのが原則である。

ところが、我が国には当事者が反則金を納付することで立件が見送られる仕組みがあり、実際には交通違反で検挙されても刑事処分を受けずに済むことがほとんどなのだ。

極端な話、交通違反を犯しても反則金を支払えば刑事処分を免れることができるわけだが、この仕組みを交通反則通告制度と言う。

立件がされないと言うことはそもそも刑事事件が成立していないわけで、刑罰を受けることもなければ前科が付くこともない。

  罰金 反則金
処分の種類 刑事処分 行政処分
前科 付く 付かない

既に答えを述べたかもしれないが、反則金とは、”それを支払うことで本来受けるべき刑事処分を免れることができるもの”なのである。

以上のことからも、交通違反に問われた人が支払うお金のほとんどが、罰金ではなく反則金であることをご理解いただけると思う。

ただし、過度のスピード超過などの悪質な交通違反や交通事故を起こした場合は交通反則通告制度が適用されず、反則金の支払いで事を済ませることは不可能。

確実に刑事事件へと移行されるので、裁判で無実が立証されない限り、当事者には罰金や懲役などの刑罰が課せられることになる。

なお、微妙なところではあるものの、この反則金の支払いは行政処分の1つと考えられているようだ。

・主な交通違反と反則金 

 違反の種類 反則金(円)
大型車 普通車 二輪車 小型特殊車 原付
速度超過 35〜40km/h未満(高速道路) 40,000 35,000 30,000 20,000 20,000
速度超過 30〜35km/h未満(高速道路) 30,000 25,000 20,000 15,000 15,000
速度超過 25〜30km/h未満(一般道) 25,000 18,000 15,000 12,000 12,000
速度超過 20〜25km/h未満(一般道) 20,000 15,000 12,000 10,000 10,000
速度超過 15〜20km/h未満(一般道) 15,000 12,000 9,000 7,000 7,000
15km/h未満 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
信号無視(赤色など) 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
信号無視(点滅) 9,000 7,000 6,000 5,000 5,000
遮断踏切立ち入り違反 15,000 12,000 9,000 7,000 7,000
通行区分違反 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
追越し違反 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
踏切不停止等違反 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
安全運転義務違反 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
携帯電話使用等の違反(交通の危険) 12,000 9,000 7,000 6,000 6,000
通行禁止違反 9,000 7,000 6,000 5,000 5,000
指定場所一時不停止等違反 9,000 7,000 6,000 5,000 5,000
通行帯違反 7,000 6,000 6,000 5,000 5,000
路面バス等優先通行帯違反 7,000 6,000 6,000 5,000  
車間距離不保持違反 7,000 6,,000 6,000 5,000 5,000
割込み等違反 7,000 6,000 6,000 5,000 5,000
無灯火違反 7,000 6,000 6,000 5,000 5,000
合図不履行違反 7,000 6,000 6,000 5,000 5,000
携帯電話使用等の違反(保持) 7,000 6,000 6,000 5,000 5,000
 消音器不備違反 7,000 6,000 6,000 5,000 5,000
最低速度違反 7,000 6,000 6,000 5,000  
警音器使用制限違反 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000
免許証不携帯 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000

※ 上記の表は、主要な反則行為のみを抜粋したものであり、全ての反則行為とその反則金については、以下のページを参照されたい。

”刑事・行政・民事” 事故を起こした場合の3つの責任と処分を理解しよう!
交通事故を起こしてしまい、自身がこれから受ける処分について不安を感じられる方もいると思う。 ...

終わりに

罰金と反則金の違いをご理解いただけただろうか。

いずれにせよ、交通違反をしなければ支払う必要がないお金であるし、交通の安全のためにもルールをしっかり守るようにしよう。

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