高速道路を逆走するとどんな違反? 調査したら驚きの結果が!

高速道路

最近、テレビニュースで”高速道路逆走”が報道されることが多くなったような気がする。

極めて危険な行為にも関わらず、なぜそれが頻繁に起こるのか疑問に思うところだか、今回はその高速道路を逆走する行為がどのような違反に問われるのかについて投稿する。

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なぜ起こる

まずは、なぜ、高速道路の逆走と言う行為が起こるのか検討してみたい。

普通に考えれば、危険極まりない行為であることは明らかだし、それが頻繁に発生していると言うこと自体が信じ難いことである。

よくある逆走のケースを以下にまとめてみた。

高速道路逆走のパターン
・本線合流時に誤って右折 → 逆走 

・降り口を間違えた運転者がUターンし本線に合流 → 逆走 

・目的の降り口を誤って通過してしまったため本線上でUターン → 逆走

・料金所を通過後に、誤って降り口から侵入し本線合流 → 逆走

・サービスエリアから本線に合流の際に降り口から侵入 → 逆走 

こうして見てみてもやはり信じ難い。

”Uターンを試みて逆走するケース”が圧倒的に多いようだが、高速道路では上り車線と下り車線が仕切られていることが原則で、基本的に対面通行はあり得ないはずだ。

よって、普通に考えれば、Uターンが不可能と言うことは誰でもわかるはずなのだが・・・。

高齢者や認知症を患っているドライバーの高速道路逆走が報道されることが多いので、これは高齢者に限ったことと思っている人も少なくないだろうが、実際はそうでもないようだ。

実は、高齢者に限らず、幅広い年齢層のドライバーが高速道路逆走行為を起こしているのだ

 罰則は

罰則

高速道路を逆走した場合はどのような反則行為に問われるのだろうか。

調べてみると、意外な結果が明らかになる。

道路交通法には、”高速道路の逆走”を特別禁じる規定があるわけではなく、それについての罰則も定めれれていないのだ。

現行の道路交通法の範囲では、”左側通行の原則”に違反したとみなされるのみなのだ。

反則行為名は”通行区分違反”である。

車両は道路の中央(軌道が道路の側端寄つて設けられている場合においては当該道路の軌道敷を除いた部分の中央とし、道路標識等による中央線が設けられているときはその中央線の設けられた道路の部分を中央とする。)から左の部分(以下「左側部分」という。)を通行しなければならない。

                      道路交通法第17条の4より

運転免許を持っている人であれば、当然理解している話であるが、センターラインより左側を通行しなければならないと言うことである。

これに反した場合の処分は以下の通り。

反則行為 行政処分 刑事処分
点数 反則金 罰則
 大型車 普通車 2輪車 原付
通行区分違反  2点 12,000円 9,000円 7,000円 6,000円 3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金

※反則金を納付することで刑事処分を免れることができる。反則金と罰金の関係及び、行政処分と刑事処分についての詳細は以下のページを参照して欲しい。

反則金と罰金の違いとは!? 似ているようで全く違う!
”交通違反をすると罰金を払わなければならない”と考えている人も多いが、多くの場合はそれは罰金ではなく...
刑事・行政・民事! 交通事故の3つの責任と処分とは!?
起こらないに越したことはないが、交通事故を起こしてしまった場合には、どのような責任や処分を受けること...

これでは、比較的軽微な交通違反と同じ処分で済まされることになる

もちろん、法律違反を犯していると言うことに変わりはないのであり、厳禁であることに変わりはないが、より厳しくその行為を禁止する規定が必要なようにも思える。

ただし、これはあくまでも”単に高速道路を逆走した場合”についての処分である。

高速道路を逆走した上に、交通事故を起こせば、当然ながら厳しい処罰を受けることになる。

事故を起こすと

高速道路逆走に限らず、交通事故を起こした場合は、行政上の責任や刑事責任、さらには民事上の責任を問われることになる。

刑事・行政・民事! 交通事故の3つの責任と処分とは!?
起こらないに越したことはないが、交通事故を起こしてしまった場合には、どのような責任や処分を受けること...

単に高速道路を逆走しただけであれば、通行区分違反に問われるだけだが、事故を起こせばそうはいかない。

刑事上の責任

高速道路を逆走の上、事故を起こし、相手を死傷させてしまった場合には、”自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律”により処分されることになる。

具体的には、”危険運転致死傷罪”又は”過失運転致死傷罪”のいずれかに問われることになる。

故意に高速道路を逆走した上に事故を起こし、人を死傷させた場合には前者、故意ではない場合には後者が適応される。

故意かどうかの分岐点は、逆走行為とわかっていてその行為を行った場合は故意、標識の読みが違え等により逆走に気が付かなかった場合には故意ではないとみなされる。

よく報道される”高齢者が登り車線と下り車線を間違え逆走”などと言うケースでは故意ではないと言うことになる。

危険運転致死傷罪の罰則は非常に重く、厳しい処罰が待っている

また、人を死傷させることがない物損事故であったとしても、”過失建造物損壊罪”によって刑事責任を追及される可能性も完全には否定できない。

罪名 刑罰
過失運転致死傷罪 7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金
危険運転致死罪 1年以上の有期(20年以下)懲役
危険運転致傷罪 15年以下の懲役

行政上の責任

行政上の責任についても厳しい処分が下されることになる。

最も軽いケースでは、で合計5点の反則点数の加算がなされるが、これで済むケースは稀と言わざるを得ない。

仮に死亡事故を起こしてしまえば、通行区分違反の2点に加え、付加点数20点が加算されるので、一気に免許の取り消しになってしまう

逆走が故意と見なされ、”危険運転致死傷罪”が適応されれば、さらに大きな点数の加算を受けることになるので、長期間、免許の取得ができなくなる。

民事上の責任

民事上の責任も、非常に大きくなる。

高速道路逆走し、事故を起こしてしまった場合、その相手との過失割合は、10:0になる場合がほとんどらしい。

完全に加害者側の責任と言うことだが、危険極まりない行為だし、通常ではあり得ないわけだから当然である。

仮に相手を死傷さてしまった場合は、その賠償金の額も非常に高額になることは避けられないだろう。

終わりに

普通に考えれば高速道路の逆走などあり得ないと思えるが、実際に相当の件数の逆走行為が行われていることを考えれば、自分自身にも十分にあり得ることとも考えられる。

高速道路本線に合流する際には、必ず進行方向を確認することが大切だ。

また、目的の料金所を通り過ぎてしまった場合には、決してUターンせずに次の料金所で降りることを徹底しなければならない。

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