うっかり運転免許を失効した場合の再取得手続きの流れとは!?

うっかり免許を失効

不覚にも運転免許の更新を忘れ、免許が失効してしまった経験をお持ちの方もいると思うが、当然のことながら公道を運転することが不可能に…。

いわゆる“うっかり失効”と呼ばれるものだが、今回はその再取得手続きの流れについて投稿しようと思うので、ぜひ最後まで読みいただきたいと思う。

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うっかり失効とは

特別の理由があるわけでもなく、自身の不注意により更新手続きを怠り免許が失効してしまうケースをっかり失効と呼ぶ。

悪質な交通違反や交通事故を起こしたことが原因で免許の取り消し処分を受けるのとは事情が異なるが、免許の効力がなくなることに違いはなく、その状態で公道を運転すれば無免許違反に問われるので注意が必要だ。

とは言え、比較的簡単に再取得ができる場合もあるので、それほど落ち込む必要もないと思われる。

再取得

ここからは免許を再取得する方法を解説したいが、失効後の時間の経過の状況によっても流れが異なるため、3つケースに分けて説明したいと思う。

免許失効後の状況
  • 失効後6ヶ月以内
  • 失効後6ヶ月~1年以内
  • 失効後1年以上が経

失効後6カ月以内

免許が失効してから6ヶ月以内であれば、比較的簡単に免許を再取得することができる。

講習を受ける必要こそあるものの、学科試験と技術試験が免除されるため、正規に更新手続きを行う場合と同様に運転免許の再取得が可能なのだ。

運転免許更新時の講習区分・所用時間・講習内容を解説します!
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例によって当該運転者の過去5年間の運転状況により受講する講習が決定されるが、通常であれば優良運転者に該当する者も一般運転者講習を受講しなければならず、ゴールド免許の引き継ぎができないことは残念であるが…。

手続きの流れ
  1. 申請書への記入
  2. 適性試験(視力検査)
  3. 受付(書類審査)
  4. 写真撮影
  5. 講習
  6. 免許証交付
必要な持ち物
  • 運転免許申請書(免許センターで入手可能)
  • 運転免許証(有効期限が切れたもの)
  • 住民票(発行日から6ヶ月以内のもの)  
  • 申請用写真(3.3cm×2.4cm)
  • 高齢者講習終了証明書(70歳以上の運転者)  
  • 身分証明書(保険証等)
  • 講習手数料(500~1,350円)  ※受講するコースによる
  • 失効手数料(3,900円/普通車

失効後6ヶ月~1年以内

免許を失効してから6ヶ月~1年以内の場合は、免許センターでの手続により免許を取得することができる。

あくまでも仮免許であるるから、従来のように公道を運転するには本免許試験に合格しなければならず、失効後6ヶ月以内に再取得手続きを行う場合よりもだいぶ面倒なことになるが、ここまで放置したことに原因があるわけだがら致し方ないところか。

手続きの流れ
  1. 申請書への記入
  2. 適性試験(視力検査)
  3. 受付(書類審査)
  4. 仮免許証交付   
  5. 後日、本免許試験に合格
必要な持ち物
  • 運転免許申請書(免許センターで入手可能)
  • 運転免許証(有効期限が切れたもの)
  • 住民票(発行日から6ヶ月以内のもの)  
  • 申請用写真(3.3cm×2.4cm)×2枚
  • 高齢者講習終了証明書(70歳以上の運転者)  
  • 身分証明書(保険証等)
  • 手数料(2,650円)※(試験手数料1,550円+交付手数料1,100円)

失効後1年以上

運転免許の効力が失効してから1年以上が経過してしまった場合は、残念ながら始めから免許を取得し直さなければならない。

他のケースとは異なり一切の優遇を受けることができず、仮免許の取得からやり直すことになるが、一発試験は採点基準が厳しく合格率が非常に低いため、厄介なことになると考えて間違いなさそうだ。

この様な事態を避けるためにも、期限内にしっかり更新手続きを行いたいところである。

やむを得ない理由による失効

怪我

“やむをえない理由”により運転免許の更新手続きを行うことができず免許が失効してしまった場合は実技や学科試験が免除され、講習の受講のみで免許を再取得することができる。

うっかり免許を失効してから6ヶ月以内の場合とほぼ同じ条件と言ってもよいが、条件次第で優良運転者講習を受けることができるため、ゴールド免許を引き継ぐことも可能だ。

ただし、下記の条件のいずれかを満たしている必要があり、これらに該当しない場合は仮免許の取得からやり直しになるのでご注意いただきたい。

講習の受講のみで再取得が可能な場合
  • 免許の失効後6ヶ月以内
  • 免許の失効後6ヶ月~3年以内でやむを得ない事由が終了してから1ヶ月以内

なお、やむを得ない理由に該当する具体的な例を以下に列挙したが、災害や病気を理由に更新ができなかった方にとっては非常に有難い制度であると思う。

さすがに海外旅行はいかがなものかと思うが…。

やむを得ない理由に該当する例
  • 海外旅行をしている 
  • 災害を受けている 
  • 病気又は負傷している
  • 法令の規定により身体を拘束されている 
  • 社会の慣習上又は業務の遂行上やむを得ない急用の用務が生じている
  • その他、公安公務員がやむを得ないと認める事情があること
手続きの流れ
  1. 申請書への記入
  2. 適性試験(視力検査)
  3. 受付(書類審査)
  4. 写真撮影
  5. 講習
  6. 免許証交付
必要な持ち物
  • 運転免許申請書(免許センターで入手可能)
  • 運転免許証(有効期限が切れたもの)
  • 住民票(発行日から6ヶ月以内のもの)  
  • 申請用写真(3.3cm×2.4cm)
  • 高齢者講習終了証明書(70歳以上の)  
  • 身分証明書(保険証等)
  • やむを得ない理由を証明する書類(パスポート、診断書など)
  • 特定失効者講習料(500~1,350円) ※ 受講する講習による
  • 失効手数料(3,900円/普通車)

終わりに

うっかり更新を忘れてしまい運転免許が失効した場合の再取得手続きの流れをご理解いただけただろうか。

面倒なことになるのを避けるためにも、自身の免許の状況を正確に把握し、更新期間内に確実に更新手続きを行うようにしよう。

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