仮免許運転中に事故・違反が起きたらどうなる!? 責任は?

仮免許

仮免許試験に合格していよいよ公道練習へ・・・と行きたいところだが、一度公道へ出てしまえば何が起こるかわからない。

万が一、事故や違反を起こしてしまった場合はどうなるのだろうか。

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はじめに

仮免許とは、ご存知のとおり、路上での運転練習のために必要な免許のことであるが、これが規定されているのは”道路交通法第87条”である。

そこでは、①路上練習のための免許であること、②助手席に一定の条件を満たす同乗者を同乗させなければならないこと、③仮免許標識を表示しなければならないことが書かれている。

一定の条件を満たす同乗者と言うのは、第一種免許を受けている期間が3年以上の者、若しくはその他政令で定める者とされている。

この政令で定める者とは、公安委員会によって指定された教習所の教官を指す

責任

いよいよ今回の本題に入るが、それは、仮免許運転中に交通違反や交通事故が起きてしまった場合の責任の所在は誰にあるのかと言うことだ。

結論から言えば、”責任は運転者にある”と言うことになる

交通違反を犯した場合に当事者が負う責任としては、①刑事責任②行政責任があり、事故を起こした場合には、これらに加え③民事責任も負担しなければならない。

簡潔に言えば、刑事責任とは懲役や罰金と言った刑事罰を受けること、行政責任とは反則点数の加算による免許の停止や取り消し処分、民事責任は相手方への賠償である。

仮免許中の違反や事故においては、あくまでも運転者がこれらの責任を追及されるのだ。

よって、”何かあれば同乗している教官が責任を取ってくれる”と安易に考えることは許されないのだ。

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教習所・同乗者の責任は?

同乗者

運転者の責任が追及されるのが原則ではあるが、いかなる場合でも同乗者や教習所に対してはお咎めなしなのかと言われれば、そうでもないようだ。

例えば、”教官や同乗者が適切な指示を出さなかった”と言うケースである。

この場合、事故の相手方が、教官若しくはその教官が務める教習所に対し損害賠償を請求することもあるようだ。

同時に、練習していた仮免許運転者が教習所に賠償請求することも可能であるらしく、過去の事例も見受けることができる。

この場合、練習者に対する教官の”債務不履行”になるらしい。

ただし、同乗者が一般の運転経験者であればそれは困難と言わざるを得ない。

教習所の教官以外で仮免許運転に同乗する人物となれば、それはほぼ確実に家族と言うことになるからだ。

まさか、自らの家族に対して損害請求をする人はいないだろう。

いずれにせよ、それは損害賠償にはじまる民事責任に限ってのことであり、行政責任と刑事責任についてはあくまでも運転者が負わなければならないことを理解しなければならない。

仮免許の取り消し

仮免許練習中に違反や事故を起こすと、”仮免許の取り消し処分”を受けることがある。

これについては、通常の免許の停止・取り消し処分とは異なり、仮免許に対する独自の基準が用意されているようだ。

以下にそれをまとめる。

病気・障害
  • 幻覚を伴う精神病で政令で定めるもの
  • 発作により、意識障害、運動障害をもたらす病気であって政令で定めるもの
  • その他自動車の安全な運転に支障を及ぼす恐れがある病気として政令で定めるもの
  • 認知症
  • 目が見えないこと
  • その他自動車の安全な運転に支障を及ぼす恐れがある身体の病気として政令で定めるもの
  • アルコール、麻薬、大麻、あへん、又は覚せい剤の中毒者であることが判明した場合
違反と事故
  • 仮免許を受けたものが違反行為をし、交通事故を起こして人を死傷させた場合
  • 仮免許を受けたものが違反行為をし、建造物を損壊した場合
交通違反
  • 救護義務違反
  • 酒酔い運転
  • 薬物運転
  • 共同危険行為等(集団暴走)
  • 無免許運転
  • 酒気帯び運転
  • 過労運転
  • 速度超過(一般道30km/h、高速道40km/hを超えるもの)
  • 積載物重量制限超過
  • 無資格運転
  • 無車検運行
  • 無保険運行

病気や障害を理由に、”安全運転ができない”と判断された場合には、仮免許が取り消されることもあるようだ。

何よりも注目すべきは、”違反をし、交通事故を起こし人を死傷させた場合”である。

では、”違反行為をしていないで事故になった場合は大丈夫なのか”と考える人もいるだろうが、恐らくそう上手くはいかないだろう。

交通事故を起こせば、ほぼ確実に”安全運転義務違反”に問われるからだ

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仮免許練習中に事故を起こせば、確実に仮免許の取り消し処分が下されると考えて間違いないいだろう。

終わりに

仮免許運転中の違反、事故の責任は、練習中の運転者に課せられると考えて間違いない。

よって、”練習中だから”、”隣に共感がいるから”と油断することは厳禁。

路上練習中であっても、安全運転を心がけ、絶対に違反や事故を起こさないように努めなければならないのである。

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