猫といえば、隙あらばテーブルに上がり人間の食事を横取りするイメージがあるが、人間の食べ物を全く食べない猫がいることをご存知だろうか。
今回は、猫とその餌の関係について投稿する。
はじめに
人間の食べ物を食べない猫は、確かに存在する。
現に、我が家の猫がそうなのだ。
彼女は、焼き魚や刺身など、猫が好んで食べると思われる食べ物がテーブルの上に並んでいても全く食べようとしない。
わざわざ顔に近づけてやっても、鼻をクンクンさせニオイを嗅ぐのみで、決して食べることはない。
大変行儀のよい猫として周囲の人を驚かせることもあるのだが、一方で、生ゴミを狙いに来る野良猫がいるのだから興味深い。
嗅覚で判断
猫は嗅覚も非常に優秀で、“ニオイ”で飼い主や他の猫を認識しているが、食べ物の判断もその例外ではない。
人間と比べ、猫の味覚はそれほど発達していないことが原因とも言われているが、嗅覚を頼りに食べ物を識別しているのだ。
このことが、人間の食べ物を食べる猫と食べない猫がいることの1つの理由にななのである。
離乳期の食生活
猫は、離乳期に食べていたもののニオイをもとに、食べ物を判断している。
離乳期と言うのは、”食べること”を覚える時期でもあるのだ。
母猫が運んできた餌を食べるなどして、食べることができるもの、生涯を通しての食事になり得るものを覚えていく。
まさに、この時期に食べた経験があるものが、その猫にとっての一生の食べ物になるのだ。
よって、この時期に人間の食べ物を食べた経験がある猫は、成長した後にもそれを食べるようになる。
“人間の食べ物を食べる猫”になると言うことだ。
逆に、この時期にキャットフードしか食べたことがない猫は、人間の食べ物を餌として認識しすることがない。
この場合は、“人間の食べ物を食べない猫”になるのである。
我が家の猫がまさにそうで、離乳期に人間の食べ物を食べた経験がないために、今も全くそれらを食べようとはしない。
人間の食べ物の是非
離乳期の猫に人間の食べ物を与えれば、その後もそれを食べ物として認識するわけだが、そもそも猫に人間の食べ物を与えてもよいのだろうか。
結論から言えば、”与えるべきではない”と言うことになる。
我々人間が食べているもののほとんどは、猫にとっては、塩分過多であるし、有害な成分が含まれているケースも少なくない。
猫の健康を第一に考えれば、”絶対に与えてはならない”と言っても過言ではないだろう。
一方、キャットフードには猫にふさわしい成分が含まれているので安心して食べさせることができる。
離乳期の餌の与え方を正しく行えば、文句を言わずキャットフードを食べ続けてくれるし、人間の食事をつまみ食いすることもない。
将来、行儀のよい猫になってもらうためにも、離乳期の餌の与え方には是非とも気をつけていただきたいと思う。
終わりに
離乳期の餌の与え方で、大切な猫の食習慣が決定すると言っても過言ではない。
この時期には、大切な愛猫の末長い健康のためにも、人間の食べ物を与えないように心がけることが大切だ。
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