デミオ13Sに純正16インチホイールを付けたら驚愕の乗り心地に…

純正16インチホイールを装着したデミオ13S L Package

現行DJデミオのタイヤサイズは16インチと15インチの2種類あり、私のデミオ(ガソリン車)には15インチが標準装備されるのだが、先日純正16インチホイールを装着した場合の走りの変化を体感すべく実験を行ってみた。

早速その内容を投稿する。

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デミオのタイヤサイズ

DJデミオのタイヤは、ガソリン車には原則として15インチ(185/65r/15)、ディーゼル車には16インチ(185/60r/16)が標準装備される。

例外としてディーゼル車のベーシックグレード“XD”に15インチ、2018年8月に登場した1.5Lガソリン車の最上位グレード“15S Touring L Package”に16インチホイールが装着されるが、先日廃止された1.3Lのガソリン車はグレードに関わらず15インチのみ

DJデミオの純正タイヤサイズ
ガソリン 1.3L 13C 15インチ
13S
13S Touring
13S Touring L Package
1.5L 15C
15S
15S Touring
15S Touring L Package 16インチ
ディーゼル 1.5L
XD
XD Touring
XD Touring L Package

また、特別仕様車“Mist Maroon”と“Noble Crimson”については、ガソリン車には15インチが、ディーゼル車には16インチが標準装備される。

実験内容

今回の実験では、我がデミオ(13S L Package)にディーゼル車用の純正16インチホイールを装着してその走りの変化を体感することを目的とした。

純正16インチには本来トーヨータイヤの“PROXES R39”が付属するのだが、現在市場に出回っていないようなのでヨコハマのBlueEarth-A(ブルーアースエース)を購入し純正16インチに組み込んでいる。

ホイール重量

DJデミオの純正タイヤ(16インチと15インチ)

純正16インチ(左)と15インチ(右)。16インチは15インチよりも900g重く、逆にタイヤのゴムの厚さは約9ミリ減少する。

DJデミオ純正ホイールの重量
15インチ 7.4kg
16インチ 8.3kg

バネ下重量は自動車の乗り心地に大きく影響するため、実験前にホイールの重量も確認することに。

メーカーに問い合わせたところ15インチホイールの重さが7.4kgで16インチが8.3kgとの回答を得たが、実際にスケールで計測しても全く同じ数値が計測された。

この約1kgの重量差が後々の後悔の原因となろうとは…。

結果

ここで結論を言うと、結果は最悪だった

とにかく乗り心地は悪いし、やたら重く感じることもあるし今回のインチアップが完全に失敗だったと痛感する最悪の結末を迎えることになったのだが、詳細を以下で解説する。

乗り心地の悪化

最も顕著に現れたネガが乗り心地の悪化だが、路面からの突き上げは15インチホイール装着時よりも明らかに鋭い(タイヤのゴムが薄くなるからには当然と言えば当然なのだが…)。

特に路面状況が悪い箇所を通過した時には突き上げにより金属音が鳴り響き、“ガツン”と言う衝撃がシートを通過して体に伝わりお尻が痛くなる。

それにも増して気になるのが小さな路面の凹凸や高低差に起因する車体への振動で、入力から一定の時間が経過しても振動が収束せずに持続し、ブルブルした嫌な揺さぶりを受け続けることになるのだが、単にタイヤのゴムが薄くなった影響以上に、ホイールの重量が増えたことでバネ上とバネ下の重量バランスが完全に崩れてしまった印象が強い

言うまでもなくメーカーは約100kgあるガソリン車とディーゼル車のボディ重量の差を考慮した上でゴムブッシュ等の足回り部品を使い分け、それぞれに最適なバネ下重量を確保すべくホイールとタイヤを選択しているわけで、素人が安易にそのセッティングを崩すのは無謀と言うことなのだろう。

また、私のデミオには“リジカラ”が装着されており、路面からの入力をよりダイレクトに受けやすくなっていることも悪い意味で影響したと思われる。

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加速性能の悪化

ホイール重量が重い分、当然ながら加速性能にも悪影響が生じている。

意外にも走り出し時のモタつきはなく、タイヤの扁平率が下がり路面への接地が良くなったせいかむしろ15インチ装着時よりも加速が良い印象すらあるものの、上り坂に差し掛かった途端に一気に失速してしまう

“バネ下重量1kgの違いはバネ上に換算すると15kgに相当する”と言われるが、ホイール重量が増加した影響はやはり大きく(7.4kg→8.3kg)、1.3LのNAガソリンエンジンには少々荷が重いようだ。

燃費の悪化

バネ下重量が増加したのだから当然と言えば当然だが、燃費も悪化した。

いつもテストに利用するコース(郊外路が中心)を2回走行してみたところ、2回とも15インチ装着時よりも約2km/L数値が落ち込んだ。

それでも遠出すれば優に20km/Lを超えるが、最近の燃料代の高騰を考えればデメリットとなることに間違いはないだろう。

インチアップのメリットは…?

16インチホイールを装着したデミオ13S L Package

純正16インチホイールを装着したデミオ13S。15インチ装着時よりも見た目はずっとよい。

今回の実験を経て、デミオ1.3Lガソリン車への純正16インチホイールの装着が現実的でないことを痛感したが、それでもメリットが全くないと言う訳ではない。

例えば、定扁平化の恩恵による直進性能の向上、横方向への揺さぶりの軽減、コーナーリング性能の向上、ハンドリングに対する応答性の向上など15インチ装着時と比較して明らかに良くなったと感じられる点も存在するのだ。

特に高速走行時の安定感の向上は顕著であり、高速道路を100km/hで走っても車体が全くブレず、ステアリングの手応えも恐ろしいほど重く本当に素晴らしい安定性である(それとトレードオフで失う日常領域での快適性の方が圧倒的に大きいのだが…)。

もちろん、見た目の印象はかなり良くなるので、とにかく見た目を最優先される方にはインチアップも悪くはないと思う。

注意点

純正品でありながら、納車時に15インチホイールが装備される車両への16インチホイールの装着はメーカーが許可していないので注意が必要だ。

15インチホイールと比較して、リム幅やインセット、PCDなど全てが同じ数値なのだが、メーカー曰く“15インチホイール搭載車は16インチホイール搭載車よりもハンドルを多く切れるように切れ角を設定しており、16インチを付けるとタイヤハウス内のいずれかの部分に干渉する恐れがある”とのこと。

確かに16インチホイール装着車の最小小回り半径が4.9mで、15インチ装着車が4.7mなのでハンドルを目一杯切った時に干渉が起きる可能性を否定しきれないので、一定のリスクが存在すると考えてよいはずだ。

仮にタイヤハウスへの干渉がなかったとしても、今回の実験の結果の通りインチアップによるメリットよりもデメリットの方が間違いなく大きいので、どうしても16インチを付けたい方には初めから16インチが装備されるモデルを購入することをお勧めしたい。

終わりに

今回は我がDJデミオ(ガソリン車)に純正16インチホイールを装着した話を投稿してきたが、インチアップにより得るものよりも失うものの方が遥かに大きいことを最後にもう1度確認しておく。

どうしても16インチタイヤを履きたい方は、新車購入時に16インチが付属するXD Touring以上のディーゼル車又は15S Touring L Packageを選ぶか、社外製の軽量ホイールを選択し少しでもバネ下重量を軽くするのがよいだろう。

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コメント

  1. 山内雅弘 より:

    今年の3月に13S Touring L packageに純正16インチ装着でマツダ正規ディーラーから購入しました。

    メーカーが13Sに対して16インチ装着を許可していない、および16インチ化によるタイヤハウスへの干渉リスクがある、という内容に大変興味を持ちました。
    上記の情報をどこから入手されたのかお教え頂けませんでしょうか?
    そちらの情報にてディーラー、およびメーカーへの問合せを行えればと思います。

    • でみすけ より:

      コメントありがとうございます。当方、デミオの記事を書くにあたり正確な情報を発信すべく疑問に思うことは全てメーカーに問い合わせております。当該記事の情報もメーカーからの回答を根拠に作成しております。また、実際に純正16インチを私の13S L Packageに装着して200km弱走行したところ、ホイールの裏側のリムに小傷が数カ所もれなく付いておりました。上記の2点より、やはり干渉の可能性は大きいと考えております。ただし、私が知る限りではディーラーにはこの辺りの詳細を認識していないスタッフも多く、単にメーカー純正オプションと言うことで1.3Lガソリン車に対しても純正16インチを販売している節もあります。この点十分に注意が必要だと思います。