私が所有するSAIの前方視界が悪いと言う声があるようだが、今回はその原因と対処法について投稿したい。
是非とも最後まで読んで欲しいと思う。
ダッシュボード
SAIの前方視界が悪く感じられてしまう最大の原因は、ダッシュボードの形状にあると言えるだろう。
下から上にせり上がるような形になっているのだ。
これにより圧迫感を感じ、視界が悪く感じてしまうのだが、なぜこのようなつくりにしたのかは少々疑問が残るところだ。
ダッシュボードの高さ自体も若干高めに設定されているが、このことも影響していると思う。
形状がフラットで高さも低いカムリなどと比較するとその差は歴然で、正直なところ、そちらの方がはるかに視界がよく感じられる。
特に、アイポイントが高いミニバンや軽自動車から乗り換える場合、強い違和感を感じる可能性を否定できない。
よって、SAIの購入を検討されている方は、実際に運転席に座り、この点を確認することが望ましいだろう。
問題点
せり上がったダッシュボードによりボンネットが全く見えないSAIだが、最大の問題点は左隅の位置の把握が難しいことである。
どのような自動車を運転する場合にも死角となるのが左隅だが、SAIの場合は余計に厄介だ。
狭い道路を通行する場合や障害物を避ける場面、切り返しを行う場合などに、致命的な欠点となりかねないと思う。
セダンとしてはコンパクトなサイズであり、取り回しが良いはずなのだが、その恩恵をそれほど感じないことが残念なところだ。
解決策
前方視界に関して意外な弱点を持っているSAIだが、以下の対処法が効果的だ。
座席の調節
最も単純ながら最も効果的な方法であるが、シートポジションを調節し、座席の高さを目一杯まで上げるとよい。
せり上がっているダッシュボードの形状が変わるわけではないが、アイポイントが高くなるため、圧迫感はだいぶ解消される。
クッションの使用
シートポジションを目一杯上げた後にクッションを使用すると、さらに目線が高くなり非常に効果的だ。
ミニバンや軽自動車ほどではないが、SAIは頭上スペースにゆとりがあるので、天井に頭がぶつかる心配もない。
ジャージなど重ね履きしただけでもアイポイントが変わるくらいだから、厚みのあるクッションであれば、その効果はかなりのものになる。
コーナーポール
コーナーポールを使用することも効果的で、車の先端左角の位置を把握しやすくなる。
通常では全く左隅が見えないのだが、これを取り付ければはっきりその位置を確認することが可能だ。
ポールの先端が青く光るので、夜間の使用も全く問題ないことも頼もしい限りである。
見栄えが若干損なわれることが懸念されるが、ボタン1つで収納することができるので心配には及ばない。
ちなみに、こちらはディーラーオプションで取り付けることができる。
慣れ
これが最も効果的かもしれないが、慣れによる影響は大きく、長く乗っているうちにそれほど苦にならなくなることも事実である。
他の車を運転した後など、やはり違和感を感じることもあるが、初めて乗り込んだ時と比べれば、よほど改善されているはずだ。
終わりに
SAIは、ダッシュボードのつくり少々難があることは事実だと思うが、適切な対策を取ることで違和感を改善することが可能である。
しかしながら、購入を検討されている方は必ず試乗し、この点を確認するようにしよう。
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