先日、我がDJデミオのフロントスピーカーを純正品から社外品に交換したのだが、今回はその体験談を投稿する。
購入価格や取り付け工賃など詳細にレポートするので、ぜひ最後までお読みいただきたい。
KENWOOD KFC-US1703
※画像はKENWOODさんホームページ(http://www.kenwood.com/jp/products/car_audio/speaker_amp/customfit/kfc_us1703/)より引用
今回新たに取り付けたのはKENWOOD(ケンウッド)の“KFC-US1703”で、現在同社が製造販売する車用スピーカーのラインナップの中で上から2番目に当たる製品である。
メーカー希望小売価格が30,000円と一般向けの製品としては高額な部類に分類されるだけあって、最近話題の“ハイレゾ音源”の再生にも対応。
この手の製品はネジ穴の位置が純正と異なりウーハー取り付けに別途ブラケットを用意しなければならないケースも少なくないのだが、KFC-US1703には専用ブラケットが付属するため、オプションなしで様々な車種(354車種、2015年8月現在)に取り付け可能な点も高く評価できるポイントだ。
費用
今回のスピーカー交換にかかった費用は、①スピーカー代21,000円+②交換工賃10,000円+③簡易デッドニングキット2,000円の計33,000円。
自分で交換作業を行いデッドニングなしで済ませるのならば、スピーカー代(約2万円)のみに出費を抑えることも可能である。
スピーカー代 | 21,000円 |
簡易デッドニングキット代 | 2,000円 |
工賃 | 10,000円 |
計 | 33,000円 |
(実際には、交換作業時に借りた代車のドアを同乗者が傷付けてしまったため追加で2万円の修理代を支払うことになったのだが…)
購入価格
“KFC-US1703”のメーカー希望小売価格は30,000円とかなり高いものの、実売価格は2万円代前半(この商品はAmazonが最安の場合が多い)。
私はヤフーショッピングで購入したが、購入価格は21,000円だった。
交換工賃
今回はデミオを購入したディーラーに交換作業を依頼したが、工賃は約1万円(簡易デッドニングを含む)。
オートバックスやイエローハット等のカー用品店でも見積もりを出してもらったが、両社ともディーラーに作業を依頼する場合と大差なかった(工賃約6,000円、持ち込みの場合はその1.5倍程度)ので何かと安心できるディーラーに頼んだ次第である。
スピーカー自体をカー用品店で購入すると工賃は安いが、商品の販売価格そのものが割高なため、トータルで考えればやはりネットで購入して取り付け作業のみをショップに依頼するのがベストな選択と言えるはずだ。
もちろん、交換・取り付け作業を自分で行うことが可能であればさらに良いのだが。
なお、デミオの場合はツィーターを純正の位置に取り付けることが不可能なため、両面テープでダッシュボードに固定している(記事トップの画像)。
音質の向上
気になるスピーカー交換後の音質だが、やはり純正スピーカー装着時よりも圧倒的に音が良くなったことを実感している。
ツィーターから聞こえる立体感のある高音域はもちろん、ウーファーの重低音が素晴らしく、以前と比較して音の重さが圧倒的に増し、サウンドの輪郭がクリアになっているのだ。
金属製の別売り商品ではなく付属の凡庸ブラケット(樹脂製)を使用したにも関わらずスピーカー全体がしっかり鳴っているし、実際に後席の純正ウーファーとKFC-US1703に耳を近付けて聴き比べてみると音のクオリティの違いをはっきりと実感することができる。
言葉で表現することは難しいが、あえて要約するならば、純正時のややぼやけた印象が一切なくなり、密度の濃い洗練された中音域と重低音を楽しむことができるようになったと言ったところだろうか(もちろんツィーターの高音域も素晴らしいが)。
純正スピーカーの音質は
スピーカーをKFC-US1703に交換したことで元々付いていた純正スピーカーの特徴がなんとなくわかった気がするが、車に付属する純正品としては非常にバランスの取れた良いスピーカーだと思う。
高音、中音、低音と全体的に可も不可もないと言った印象で、振動板も意外にしっかりしており、軽自動車にありがちな紙製のペラペラ振動板とは少々違うようだ。
もちろん、今回新たに装着したKFC-US1703レベルと比較すれば全てにおいて劣るのだろうが、純正の音に特に不満を感じていない方も多いようだし、一定以上の品質は確保されていると考えてよいのではないだろうか。
その他おすすめスピーカー
その他のおすすめスピーカーにも触れておきたいが、車用スピーカーを製造する3大メーカーとも言える①KENWOOD(ケンウッド)、②カロッツェリア 、③ALPINE(アルパイン)3社の最上位モデルをご紹介する。
KENWOOD/KFC-XS1703
※画像はケンウッドさんホームページ(http://www.kenwood.com/jp/products/car_audio/speaker_amp/customfit/kfc_xs1703/)より引用
“KFC-XS1703”はKENWOODの車用スピーカーラインナップの最上級機であり、今回デミオに取り付けたUS-1703がこの1つ下に位置する。
最上位機種だけにUS1703よりもさらに高音質を追求すべく様々なテクノロジーが搭載され、当然ながら価格も高い(US1703+約5,000円)。
また、ツィーターのフレームにゴールドのメッキ加工が施され高級感溢れる仕様となっているが、我がデミオの室内にゴールドのパーツは一切なく、逆に色合いの調和を乱す恐れがあると判断したため今回購入を見送った経緯がある。
カロッツェリア/TS-V173S
※画像はカロッツェリアさんホームページ(http://pioneer.jp/carrozzeria/speaker/custom_fit_sp/ts-v173s/)より引用
カロッツェリアのカースピーカーの中で最上位にランクするのがこの“TS-V173S”だが、その価格は何と6万円(メーカー希望小売価格)。
実売価格こそ4万円代前半とは言え、ライバルであるKFC-XS1703(ケンウッド)、X-170S(アルパイン)と比較してもかなり高額である。
さすがに評判はかなり良いようだが、財布に優しい選択とは言い難いかもしれない。
ALPINE/X-170S
※画像はALPINEさんホームページ(https://www.alpine.co.jp/products/speaker/X-170S)より引用
“X-170S”はALPINEの車用スピーカーのフラグシップモデルであると同時に、“現在最も売れているカースピーカー”でもある(価格.comさんの売れ筋ランクより)。
ウーファー振動板に“ナノファイバー”を採用するなど、全ての音域で繊細な音を鳴らすことができるように様々な技術が投入されている高品質なスピーカーだ。
デミオとの適合
メーカー | 商品名 | デミオへの取り付け | 備考 |
KENWOOD | KFC-XS1703 | ◯ | SKX-101Sが必要/穴あけ加工1ヶ所 |
KFC-US1703 | ◎ | 特になし | |
カロッツェリア | TS-V173S | ◯ | UD-K712/UD-K612、TS-Z172PRS/TS-Z132PRSがそれぞれ必要 |
ALPINE | X-170S | ? |
最後に本投稿でご紹介したスピーカーとデミオの適合状況を確認しておきたいが、KENWOODのKFC-XS1703をデミオに搭載するには別売りのバッフルボード“SKX-101S”が必要な上、純正バッフルを固定していたネジ穴との関係でボディに1ヶ所穴あけ加工をする必要がある。
カロッツェリアのTS-V173Sはさらに厄介で、別売りバッフルボード(“UD-K712”又は“UD-K612”)と配線(“TS-Z172PRS”若しくはTS-Z132PRS)を購入しなければならない。
X-170SについてはALPINEが現行のデミオ(2014,9~)との適合状況を確認していないとのことだが、実際に取り付けを試みた方の話によればやはり何らかのバッフルを購入する必要があるようだ。
上記以外の製品とデミオとの適合状況を調べてもオプションなしでは適合不可のものが多いようなので、余計なものを一切必要とせず取付け可能なKFC-US1703はデミオに搭載する社外品スピーカーとしてベストな選択と言えるのではないだろうか。
終わりに
今回はデミオのスピーカー交換体験談を投稿してきたが、音の良さとコストパフォーマンス、デミオとの適合状況から考えてもKFC-US1703は最良の選択であり、自信を持ってお薦めできる製品である。
実際に使用して気付いたことがあれば今後も随時投稿するので、純正スピーカーからの交換を検討されている方にはぜひ参考にしていただければと思う。
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