愛車を大切にしているつもりでも、思いがけずシートを汚してしまうこともあると思うが、適切に対処することでダメージを最小限に抑えることも可能だ。
今回は、車のシートを汚してしまった場合の対処法について投稿する。
応急措置
シートを汚してしまった場合に最も大切なことと言っても過言ではないのが応急措置である。
汚れが付いてしまった直後、適切に対処することで、シートへの汚れの浸透を最小限に防ぐことができるのだ。
特別なことはないのだが、ファブリックシートにジュースなどをこぼしてしまった場合には、タオルやティッシュを使い、速やかに水分を吸収してしまうことが大切である。
可能であれば、水で濡らし固く絞ったタオルを使い汚れを吸い取ることが望ましい。
この場合、“トントン”と叩くようにタオルをシートに押し付け、シートの汚れをタオルに移すようにするとよい。
力をいれてゴシゴシこすってしまうと、余計に汚れが広がってしまう可能性があるので注意が必要だ。
レザーシートの場合にも同じ手順で対処すればよいが、こちらはファブリックシートに比べ汚れや水分が染み込み難いので、応急措置のみで完全に汚れが落ちる可能性もある。
クリーニング
ファブリックシート
続いては本格的なクリーニングだが、応急措置の場合と同じく、水又はぬるま湯で濡らしたタオルを使い、汚れを落としていくのが基本だ。
応急措置が適切に行われてれば、それほど大きなシミにはなっていないだろうから、これだけで目立たないほどに汚れが落ちる可能性もある。
汚れがひどい場合には、濡れタオルに“中性洗剤”を染み込ませ、同じように叩きながら汚れを落としていくとよい。
カーショップなどで専用のクリーナーが販売されているが、中性洗剤と比べ劇的に効果が増すことは期待できないので、わざわざ購入する必要もないと思われる。
ここまでの行程でだいぶ汚れが目立たない状態になっていると思うが、シートカラーがベージュなどの明るい色の場合は、完全に取りきれない可能性も否定できない。
この場合は個人でどうにかできるレベルを超えているので、どうしても気になる場合は、専用の業者に頼むのもよいだろう。
レザーシート
レザーシートの場合は、ファブリックシートに比べて汚れが付きにくい。
レザーと言うと、手入れが難しく汚れが付着しやすいのではないかと思う方も多いかもしれないが、車のレザーシートについては意外に扱いやすいのだ。
と言うのも、表面に“コーティング加工”がなされているので、すぐに拭き取れば汚れが付着する確率は非常に少ない。
よって、”ジュースなどをこぼした”というケースでは、応急措置の段階で完全に汚れを取り除くことすら可能である。
汚れが残っていたとしても、水で濡らし固く絞ったタオルで軽く拭き取れば、綺麗に汚れを落とすことができるだろう。
それでも汚れが残る場合は、専用のクリーナーを使うことが望ましいが、シートの素材ごとに成分が異なるので、ディーラーで各車専用のものを入手するのがよい。
シート洗浄
プロのショップに頼むことで、シートを洗浄することも可能だ。
特殊な専用機器や洗剤を用いることで頑固な汚れも取り除くことができるらしいので、個人ではどうしようもない汚れが付着している場合は、こちらを利用するのもよいだろう。
価格は車のタイプにもよるが、2万円〜3万円ほどで施工してくれるショップが多いようだ。
予防
何よりも大切なことは、“汚れを付けない”ことであるとも言える。
シートの色によっては、わずかにドリンクをこぼしただけでも致命的なシミになってしまう可能性もあるわけだから、車内で飲食する場合には細心の注意を払うようにしよう。
“シートカバー”を用いるのも極めて効果的である。
終わりに
大切な愛車をいつまでも綺麗に保つためにも、定期的なシートのメンテナンスが大切だ。
汚れが付かないように普段から気を付けることが最も大切だが、万が一汚れてしまっても、適切に対処するようにしよう。
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