先日、車を買い替えるまでの保有年数の平均について投稿したが、車の寿命自体はどれくらいなのだろうか。
走行距離10万キロが買い替えを検討する目安とも言われているが、本当のところは果たして・・・。
エンジンの寿命
自動車の中で最も重要な部分と言えるのがエンジンであるが、その寿命は、走行距離10~15万キロと言う意見を耳にする。
これについては、寿命と言っても、正確には、何かしらの不具合が発生する確率が高まる時期と考えた方がよいと思う。
エンジンの修理となれば費用が10~20万円ほどになる可能性もあるだけに、これが頻発するとなると、車にとっては致命的であることは言うまでもない。
もちろん、不具合が全く生じない可能性もあり、その場合は問題なく乗り続けることができるわけだが、一応この辺りを念頭に置いておくとよいだろう。
ちなみに、多くの人が年間の走行距離が約1万キロであることを考えれば、10万キロで故障が発生すると仮定すしても10年間は同じ車に乗り続けることができる計算だ。
個人的には、その前に飽きがきたり、他の車が欲しくなる確率の方が高いようにも思えるが・・・。
寿命を伸ばす方法
10~15年が目安と言っても、現在では走行距離10万キロオーバーでも問題なく走れている車が多くあることも事実だ。
私自身は、10万キロを超えるまで同じ車に乗り続けたことはないが、周囲には愛車の走行距離が15万キロをオーバーしたという人もいる。
このように、愛車に長く乗り続けるためにも定期的なメンテナンスが不可欠なのだ。
と言っても、何も特別のことをする必要があるわけではなく、適切な頻度でのオイル交換を欠かさないなど、当たり前のことをすればよい。
オイルの交換のタイミングは、3~6ヶ月に1度、又は3,000〜5,000キロ走行に付き1度の範囲で行えば問題ないと思う。
ディーラーの無償点検対象期間が残っているうちは、お知らせが届いたら点検を受けるだけでオイル交換もしてくれるはずなので、忘れずに点検を受けることが大切だ。
もちろん、意味のない空ぶかしや、極端にエンジンに負担をかけるような運転は控えるようにしよう。
足回り
足回りに用いられる部品も、当然ながら消耗、劣化する。
特に、路面からの衝撃を吸収するための”ショックアブソーバー”と呼ばれる部分は、走行距離が5万キロに達した時点での交換が奨励されているようだ。
これが正常に機能しないとなれば、路面からの衝撃を吸収しきれなくなり、乗り心地が悪化することは必須。
とは言え、こちらは交換してしまえばよいわけだし、費用も10万円以下で済むことが多いので、そこまで大きな負担にはならないと思われる。
こうして考えても、車の寿命に決定的に影響を与えるのはやはりエンジンであり、エンジンの寿命=車の寿命とさえ言えるのかもしれない。
ハイブリッド車
ハイブリッド車の場合、駆動用のバッテリーの寿命が気になるところだが、エンジンの寿命よりは長いと考えてよいと思う。
以前は、“5万キロでダメになる”などと言われ、高額な費用を支払っての交換が必要となったケースも少なくなかったようだが、現在は事情異なる。
仮に多少の劣化の可能性があるとしても、最低でも走行距離が15万キロを超えるまでは問題なく機能するようなので、そこまで心配するほどのことでもないのではないだろうか。
ハイブリッド車のバッテリーの寿命についての詳細は、以下のページで確認して欲しい。
軽自動車
軽自動車の寿命はやはり普通車よりも短いのかと思い、ディーラーに聞いていたことがあるが、答えはイエスだった。
もちろん、各ディーラーの見解の違いもあるとは思うが、トヨタ、マツダともに同じほぼ同じ内容の回答だったことを覚えている。
あるスタッフの話では、仮に普通車の寿命が10年だとすれば、軽自動車はその半分の5年と考えた方がよいとのこと。
トヨタ、マツダともに軽自動車の販売をメインにするところではないことを考えれば、疑いの余地がある可能性はあると思うが、全く嘘とも思えない。
私が走行距離82,000キロで手放したダイハツムーヴが、最後にはコーナーを曲がるたび車体がふらついたことを考えても、妙に納得できてしまう。
もちろん、日常のメンテナンスや使用用途によっても結果は異なるのだろうが、軽と普通車の寿命の違いは、やはり存在するのではないだろうか。
終わりに
結論として、車の寿命は、普通車であれば最低でも走行距離10万キロまでは大丈夫のはずだ。
日々の点検やメンテナンスを怠ることなく、車に優しい運転を心がければ、15万キロを超えても問題なく走行できる可能性も十分にあると言えるだろう。
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