燃費計は誤差が大きい!? 満タン法と比較したら驚きの結果に!

車の燃費計

“自動車の燃費計は実際の燃費よりも数値が高く表示される”、“本当の燃費は燃費計の数値よりも低くなる”と言う声をしばしば耳にするが、実際はどうなのだろうか。

この問題の真偽を明らかにすべく先日ある実験を行ったので、その結果を投稿する。

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燃費計の誤差

自動車の燃費計には多少の誤差が生じるものであり、満タン法により算出される実燃費の数値はさらに低くなるのが一般的である(メーカー公表値>燃費計の数値>満タン法)。

この燃費計が示す数値と満タン法により算出される数値の差が大きくなればなるほどユーザーの不満が増大し、それがあまりにも顕著な場合は“燃費詐欺”という言葉が用いられ当該車種が酷評されるケースも…

もちろん、メーカーが意図的に燃費計の数値を水増ししているのであれば許し難い行為であるが、その真偽をはっきりさせるためにも、今回我がデミオを用いて車の燃費計の数値と満タン法による計測値との差を調査する実験を行った。

実験方法

今回行った実験は極めてシンプルで、一定の距離を走行し燃費計が示す数値と満タン法により算出された数値を比較しようと言うもの

ガソリンスタンドで満タンに給油すると同時にトリップメーターをリセットして走行を開始、一定距離を走った後に再び満タンまで給油し実際に使用した燃料(最後に給油した分)の量をもとにガソリン1Lで走行できる距離(実燃費)を算出するお馴染みの方法である。

満タン法の計算式:走行距離÷使用燃料量=実燃費

なお、満タン法の計測精度を担保するため、走行開始前と走行終了後の給油は同じガソリンスタンドの同じ給油機を使用した。

結果は!?

気になる実験結果であるが、自宅に戻り給油時のレシートを見ながらデータを算出したところ、予想を裏切る驚きの数値を目にすることに…

何と、燃費計よりも満タン法により算出された数値の方が高い!?

 燃費計満タン法備考
1回目22.6km/L25.3km/L走行距離:113.3km、使用燃料:4.47L
2回目21.0km/L22.0km/L走行距離:115.4km、使用燃料:5.25L

一般常識とされている“車の燃費計の数値>満タン法”とは全く逆の結果をすぐには信じ難く、急遽もう一度同じ実験を行ったところ、そちらでも満タン法による数値が車の燃費計を上回っているではないか。

意識的にエコ運転を心がけた1回目と普段よりもアクセルを強く踏む機会が多かった2回目では数値に違いがあり、燃費計と満タン法により算出される数値の差も異なるが、いずれも満タン法が車の燃費計を上回る数値を叩き出した点に変わりはなく、予想を覆す結果となった。

もちろん、他のマツダ車や他メーカーの車で同様の実験を行い今回と同じ結果になる保証はどこにもないものの、少なくともデミオ13Sについては、いわゆる“燃費計の不正”とは全く無縁のようである。

終わりに

今回の実験を経て一般に言われる“燃費計の数値>実燃費”と言う常識が必ずしも通用しないことが明らかになった格好だが、デミオ以外の車種で同様の実験を行った時にどのような結果が出るのかも興味深い問題である。

可能であれば近日中にレガシィB4でも同様の実験を行う予定なので、結果が明らかになり次第随時追記したい。

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