いざという場合のために、自動車には“発炎筒”が装備されているが、何とこれには有効期限があるらしい。
さらには、“その期限が切れていると車検に合格しない”との噂もあるが、本当だろうか。
発炎筒とは
はじめに“発炎筒”とは何かについて確認しておきたいが、これは、車両の故障など緊急事態が発生したことを周囲へ知らせるための道具の1つだ。
自動車に装備されるものの正式な名称は、“自動車用緊急保安炎筒”である。
我が国では、“道路運送車両法”に基づく国土交通省令である“道路運送車両の保安基準”において、自動車はこれを装備しなければならないことが規定されているのだ。
その名の通り筒状の形をしているが、蓋の部分にある塗り薬でマッチの様に摩擦を加えると着火し、花火の様な赤い炎が出る仕組みになっている。
助手席の足元にこれが装備されているが、誰しもが一度は目にしたことがあるものと思う。
有効期限
この発煙筒には有効期限がある。
私のデミオに装備されているものには、“有効年月”という言葉が用いられているが、しっかりとその日付を確認することが可能だ。
我が国で使用されているものの規格では、その有効期限は“4年”である。
車を購入されてからそれなりの年月が経過している方は、一度ご自身の車にある発炎筒の有効期限をチェックしてみることが望ましいと思う。
車検との関係
“発炎筒の使用期限が切れていると車検に合格しない”という人もいるが、実際にはその様なことはないようだ。
例え期限が切れていたとしても、水に濡れているなどして明らかに使用が不可能である場合を除いては合格するらい。
車検に合格するとなれば道路交通法違反に問われることもないと思うが、いざという時の安全が第一なのだから、期限が切れたものは新しいものと交換することが望ましいと思う。
購入方法・価格
購入方法もいたって簡単で、カー用品店はもちろん、ネット通販でも手に入れることが可能。
価格も500~1,000円と手頃なため、期限が切れた場合には、速やかに新しいものを購入するようにしよう。
また、着火するタイプの通常の発煙筒と同等の性能を有するもの、具体的には“160カンデラ以上の高度を持つも”のであれば、“LEDランプを用いた非常信号灯”を使用することもできる。
通常の着火型とは異なり、電池や電球が消耗しない限りは何度でも使用することができるので、実用性は高いかもしれない。
終わりに
以外と知られていない自動車の発煙筒とその使用期限だが、万が一の緊急事態に備えるためにも、一度その日付を確認しておくことが望ましいと思う。
また、発煙筒以外の必需品についても同様の点検を怠らないようにしよう。
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