自動車の機構を表す言葉に、“シャーシ”という表現があるが、同じく、“シャシー”、“シャシ”と表記されることもある。
これらに意味の違いや、表現としての正誤はあるのだろうか。
英語では
両者ともに日本語が語源ではないことは明らかなので、英和辞典を引いてみることにした。
すると、“chassis”という単語を見つけることができるのだが、意味は、“車台”、”セット台”とされている。
実用的には、“フレーム”、“骨組み”、“骨格”という意味で用いられることが多いようだ。
自動車について用いられる“シャーシ”、“シャシー”の根幹にもこれらの意味が存在することは間違いないだろう。
気になる読み方だが、発音記号を見ても、“シャーシ”、“シャシー”、“シャシ”といずれに表記されることも可能と思われる。
そもそも、外国語をひらがなやカタカナに変換すること自体に無理があるわけだが、いずれの表記でも意思疎通に支障を生じることはないはずだ。
なお、本投稿では以後、”シャーシ”を用いることをご了承願いたい。
自動車での意味
自動車におけるシャーシの意味は、広義では、“自動車のボディを除くすべての部分”のことを言うとされている。
なかなか理解し難いように思えるが、足回りやエンジンルームの骨組みに、ドライブシャフトやエンジン、ステアリングシステムなどを載せたものと考えてよいと思う。
さらに極端な言い方をすれば、車のドアや窓ガラス、屋根などの外周部分を取り除き、フレームがむき出しになっている状態と表現できるかもしれない。
シャーシの語源が、“骨格、“フレーム”であることを思い出せば、イメージしやすいだろう。
特に、フレームやサスペンションの剛性は車の走行性能に大きく影響を与えるため、各メーカーが絶えず、改良に力を注いているのだ。
また、狭義では、シャーシが自動車の足回りの機構を指す言葉として用いられることもあるらしい。
- エンジン
- ドライブシャフト
- サスペンション
- ステアリング機構
- ブレーキ機構
- タイヤ
- その他
終わりに
シャーシとシャシーの意味の違いはく、いずれの表現を用いても構わないことがわかった。
私たち一般人にはあまり馴染みがない言葉ではあるが、自動車の根幹を成す部分であるため、各メーカーに絶えず品質の向上を図ってもらいたいところである。
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