バイオガソリンと言うガソリンがあるらしいのだが、どのようなものなのだろうか。
私自身、最近初めてこれを知ったのだが、今回はその価格や燃費、問題点の有無について投稿してみようと思う。
バイオガソリン
バイオガソリンとは、“バイオETBEが1%以上配合されたガソリン”のことを言う。
バイオETBEと言うのは、サトウキビやトウモロコシのような植物から生成されたエタノールにイソブテンと呼ばれる石油系のガスを合成したものである。
簡単に言ってしまえば、“植物由来の成分を含むガソリン”と言ったところか。
このバイオガソリンは、JIS(日本工業規格)が定める規格に完全に合致するようにつくられているため、通常のガソリンと同じように使用することが可能。
もちろん、我々が普段使っているガソリンと混合しても全く問題は無い。
購入方法
バイオガソリンは、一般のガソリン同様にガソリンスタンド購入することができる。
スタンドによっては取り扱いがないところもあるようだし、取り扱いのあるガソリンスタンドの数は、地域によっても異なるようだ。
これが販売される場合は、バイオガソリンであることを示す表示がなされているので、すぐにわかると思われる。
価格
気になる価格だが、基本的には、普通のレギュラーガソリンとほぼ同じ値段で販売されているらしい。
地球に優しいガソリンだけに少々価格が高くなっても仕方がないように思えるが、意外にも財布にも優しいようだ。
メリット
バイオガソリンのメリットとしては、地球上のCO2(二酸化炭素)を増やさないことがある。
石油から生成される通常のガソリンであれば、エンジンでそれを燃焼させる度に、二酸化炭素を排出してしまう。
一方、バイオETBEの成分であるバイオエタノールは植物を発酵させることで生成される。
よって、原料となる植物自体が既に二酸化炭素を吸収しているため、それが燃焼され再び二酸化炭素が発生したとしても、大気中の総量は変わらないのだ。
もちろん、通常のガソリンとバイオETBEの混合油であるバイオガソリンは、その成分全てが植物に由来するものではないことは事実。
とは言え、地球上の二酸化炭素の削減にとって、普通のガソリンよりも優れていることは間違いないと言えるだろう。
問題点
バイオガソリンを使用することで、燃費が悪化する、出力が低下する、吹け上がりが悪いなどの不調を訴える人もいるようだ。
一方、普通のガソリンを使用する場合と何ら変わりないと言う人もいるため、信憑性が確かでないことも事実。
1つの考え方としてだが、単にバイオガソリンと言っても、バイオエタノールの含有割合によって事情が異なると思われる。
これが3%含まれる場合と20%含まれる場合では、流石に違いが生じるだろう。
現在販売されているバイオガソリンの多くはバイオエタノールの含有率が3%らしいので、個人的には、それほど大きな問題が生じることはないような気がする。
終わりに
植物から生成されるガソリンとして非常に画期的なバイオガソリンだが、今後ますますの品質の改良が期待される。
自動車のみならず、様々な機器の燃料として活躍して欲しいと思う。
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