第2種運転免許とは!? その取得条件や第1種免許との違いを解説!

第2種免許

私たちが取得している運転免許のほとんどは第1種運転免許だが、今回は第2種運転免許について投稿する。

その取得方法や条件、1種免許との違いを解説するので、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

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免許の区分

はじめに、我が国の免許制度における運転免許の区分を確認しておきたい。

日本の免許制度では、①第1種運転免許②第2種運転免許③仮免許の3つの運転免許が設けられている。

各免許の詳細は、以下で述べる通り。

第1種運転免許

こちらは最も身近な免許であるが、“一般的な運転に用いる免許”と呼ばれることが多い。

具体的に言えば、“報酬を得て人を乗せる”以外の目的で車を運転する場合に必要とされる免許のことだが、普通に自家用車を運転している人はこの免許を根拠としている

運転する車の大きさにより、第1種大型免許、第1種中型免許、第1種普通免許等に細分されるが、詳しくは下の表にある通り。

第1種自動車免許大型自動車免許
中型自動車免許
普通自動車免許
大型特殊自動車免許
大型自動2輪免許
普通自動2輪免許
小型特殊自動車免許
原動機付自動車免許
牽引免許

なお、比較的頻繁に制度が変更されることが特徴で、その度各免許で運転できる範囲が変わるが、2017年には”準中型免許”が新設されることが決定済みだ。

準中型免許とは!? 法改正の内容と運転できる車の大きさを知ろう!
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第2種運転免許

本投稿のメインテーマでもある第2種運転免許(単に第2種免許とも)だが、こちらは、酬を得て人を乗せる場合に必要とされる運転免許である。

“タクシーやバスを運転する場合、代行運転を行う場合に必要な免許”と言った方がわかりやすいかもしれない。

取得方法や費用等の詳細は、“第2種免許”で後述する。

仮免許

こちらはほとんどの人がご存知だと思うが、免許の取得を目指す人が公道で運転の練習をするために必要とされる免許である。

これを取得するには、仮免許試験に合格しなければならない。

取得を目指す免許の種類に応じて、大型自動車仮免許、中型自動車仮免許、普通自動車仮免許等に分類される。

第2種免許

概要は既に述べた通りだが、旅客自動車(バス、タクシー)を運転する場合、代行運転をする場合に必要とされる免許を第2種運転免許と呼ぶ。

“報酬を得ることを目的として人を乗せて運転するための免許と考えればわかりやすく、第1種免許との最大の違いもこの点にある。

これについては、バスやタクシー車両を運転する場合にも、回送など運転手以外の乗客を乗せていない状態であれば第1種免許で事足りることが何よりの根拠だ。

この基準で判断すれば、トラックやダンプカーなどの貨物自動車は報酬を得て人を乗せるわけではないため、第1種免許で運転できることは当然である。

種類

第2種免許も、大型第2種免許、中型第2種免許、普通第2種免許等に細分化される。

第1種免許同様、大型免許を受けていれば中型自動車と普通自動車も運転することができるし、中型免許を受けていれば普通自動車を運転することも可能だ。

免許の種類対象となる車両
第2種自動車免許大型第2種免許大型バス
中型第2種免許中型バス
普通第2種免許タクシー
大型特殊第2種免許 
牽引第2種免許 

取得条件

大型第2種免許、中型第2種免許、普通第2種免許、大型特殊第2種免許を取得するには、21歳以上であること、第1種免許を受けている期間が3年以上であることなどの条件がある。

牽引第2種免許については、さらに第1種牽引免許を取得している必要があるが、詳細は下の表をご確認いただきたい。

 取得の条件
大型
  • 21歳以上である
  • 他の第2種免許を受けている
  • 大型第1種、中型第1種、普通第一種、大型特殊第1種のいずれかの免許を受けている期間が3年以上
中型
普通
大型特殊
牽引
  • 21歳以上で他の第2種免許を受けている
  • 大型第1種、中型第1種、普通第一種、大型特殊第1種のいずれかの免許を受けている期間が3年以上かつ、牽引第1種免許を受けている

取得方法

第1種免許同様、技能試験と学科試験に合格する必要があるが、技能試験については、教習所へ通いながら取得を目指す方法と、直接試験場で試験を受ける方法(一発試験)がある。

学科については、免許センターや試験場で試験を受けこれに合格する必要があるが、この点も第1種免許の取得を目指す場合と全く同じだ。

とはいえ、学科、技能ともに非常に難易度が高いと言われており、一発試験は現実的な方法とは言い難いと思う。

なお、大型特殊第2種免許と牽引第2種免許については教習所での教習が行われていないため、これを取得するには一発試験に合格しなければならない

試験

第1種免許同様、学科と実技の両方の試験に合格する必要があるが、実技については、教習所の卒業検定に合格すれば、これに合格したとみなされる。

この点は第1種免許と同様であるものの、難易度はかなり高い

技能試験の合格点数は80点でその判断基準は非常に厳しいが、旅客の生命を預かる以上、やはり致し方ないところか。

学科試験はマークシート形式の問題が95問出題され、合格するには90点以上が必要と、非常に高いハードルと言える。

第2種免許試験の合格点数
  • 実技試験:80点以上
  • 学科試験:90点数以上(95問中)

費用

一発試験で見事合格した場合、所定の試験手数料と旅客車講習代金を支払う必要があるものの、全て合計しても3万円弱と、教習所へ通うよりもだいぶ安い。

しかしながら、現実的な方法とは言い難く、実際には教習所へ通うことになるはず。

その場合、必要となる費用は当然ながらそれぞれの教習所ごとに異なるが、20~25万円が相場のようだ。

ちなみに、卒業までにかかる日数は最短で7日、平均して10日前後である。

終わりに

第2種免許の概要や取得方法をご理解いただけただろうか。

人を乗せる旅客車を運転するために必要な免許である点が最大のポイントであり、だからこそ、第1種免許よりも取得するのが難しいことを理解しよう。

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