先日、マツダの試乗会で最新型デミオに試乗した様子を投稿したばかりだが、同じ日に4WD車にも試乗することができた。
こちらもガソリンとディーゼルの両モデルに試乗することができたが、早速その様子を投稿したい。
試乗した感想
ガソリン、ディーゼル両モデルとも、足回りのチューニングやステアリングの重さ等の基本的な部分は2WD車と同じで、大きな違いを感じることはなかった。
エンジン音が大きくなるようなことも全くなく、静粛性も2WD車と変わらない。
特にディーゼル車については、4WD車であることを知らされていない状態で2WD車と区別することはまず不可能なはずだ。
車重100キロ増の影響
4WD車の車重は2WD車と比較して約100キロ重い。
特に、1.3LNAエンジンを搭載するガソリン車にとってこの車重増加の影響は大きく、若干のパワー不足を感じることは致し方ないと覚悟していたのだが、実際は全く問題なかった。
常にエコ運転を行う私が運転したこともあるだろうが、十分過ぎるほどスムーズに加速するし、むしろ車重の増加が乗り心地に与える恩恵の方が大きいと思えたほどである。
ガソリン車はディーゼル車よりも約100キロ車重が軽いために安定性で劣るが、4WDユニット搭載による車重増がそのデメリットを解消していると言ってもよいのかもしれない。
これは2WD車にも同じことが言えるが、最新型のデミオは静粛性やエンジンレスポンスの向上によりさらにプレミアムな素晴らしい車に仕上っている。
これだけでも凄いことだが、4WD車を選択することでさらに高い安全性を得ることができるわけだから、購入を検討する価値は十分にあるはずだ。
燃費
駆動方式が4WDになることによる燃費の悪化も気になるところだが、具体的な数値の違いについては下の表を参照して頂きたい。
2WD | 4WD | |
ガソリン | 24.6km/L | 20.6km/L |
ディーゼル | 26.4km/L | 22.8km/L |
メーカー公表値を見る限りでは、特にガソリン車の燃費の悪化が顕著のように思えるが、私が2WDを選択した理由の1つにもやはりこの4km/Lの燃費の差がある。
とは言え、フルタイム4駆ではないこともあり実際にはそこまでの燃費の悪化は発生しないようだし、それでも20km/Lを超える燃費性能を誇るのだから十分に優秀。
特に、抜群に燃費が良くさらに燃料代も安いディーゼル車であれば、マイナスの影響はほとんどないと言ってよいはずだ。
価格
2WD | 4WD | |
ガソリン(13S Touring) | 1,684,800円 | 1,890,000円 |
ディーゼル(XD Touring) | 1,965,600円 | 2,170,800円 |
ガソリン車、ディーゼル両モデルともに、4WDを選択すると約20万円ほど価格が上がる。
上の表は真ん中のグレードで比較しているが、この”20万円アップ”の法則は他のグレードでも共通だ。
個人的には、30~40万円も値段が上がるのであればともかく、20万の価格差なら十分に許容できると思う。
安心感や乗り心地の向上によるメリットも多く、私も次は4WD車を購入しようと考えているところである。
車高に注意
実際に試乗しても非常に印象が良かったデミオの4WD車だが、1つだけ注意点がある。
4WD車は2WD車に比べ車高が2.5センチ高くなるのだが、ホイールハウスとタイヤとの隙間が広がることがその理由だ。
よって、2WD車と比較すると少々見栄えが悪くなることは事実であり、少々残念でもある。
4WDユニットを搭載する以上致し方ないのかもしれないが、この差を解消すべく何とかマツダに頑張って欲しいと思うのだが…。
ちなみにディーラーで車高を調整することはできるが、5万円前後の費用が発生するらしい。
終わりに
さらに素晴らしい車へと進化を遂げた最新型のデミオだが、4WDに試乗した印象もとても良かった。
何よりも安全面への貢献が大きいだけに、積極的に購入を検討してよいのではないだろうか。
コメント