私たちはディーラーから車を購入することが多いと思うが、なぜ彼らをディーラーと呼ぶのだろうか。
今回は、その意味と、その他自動車販売店との違いについて投稿してみたい。
英語では
“ディーラー”と言う言葉が元来の日本語であるとは思えないので、やはり、英和辞典にあたってみる必要があるはず。
早速辞書を引いてみると、以下のようにある。
- deal~:〜を配る(動詞)
- deal in~:〜を商う(動詞)
- deal:取引(名詞)
- dealer:業者、販売人(名詞)
“〜を配ると”言うのが語源と思われるが、ここから、“〜を商う”または、“取引”と言う意味で用いられるようになったと考えるのが妥当だろう。
さらに、“dealer”になると、“業者、販売人”と言う意味で用いられている。
つまり、車を商う業者、車の販売人がディーラーであると言えるのだが、これだけではその他販売店との違いがよく分からないことも事実だ。
販売店との違い
ご存知の通り、車を販売している事業所全てがディーラーと呼ばれているわけではない。
現に、個人で経営されている自動車販売店をディーラーと呼ぶ人はいないだろうし、彼ら自身もそうは考えていないのだ。
では、ディーラーとその他販売店との違いは何かと言えば、その答えは、自動車メーカーとの特約店契約を結んでいるかどうかにあるらしい。
“特約店契約”とは、メーカーから車を仕入れることができる権利のことだが、これを有しているのがディーラーなのだ。
トヨタ系のディーラーで言えば◯◯◯トヨタ仙台と言うように、ディーラーがメーカーの名前を自身の社名に取り入れていることは有名な話である。
また、ディーラー以外のその他販売店が直接メーカーから車を仕入れることができないことも、言うまでもないだろう。
余談になるが、正規ディーラーになるためには莫大な費用が必要らしい。
新車とディーラー
ディーラーから新車を買う人が多いとは言え、必ずしもそうする必要はなく、その他販売店から購入することもできる。
しかしながら、それら販売店はメーカーから直接車を仕入れる権利を持っていないため、彼らもまた、ディーラーから新車を入手しているのだ。
どうやら、新車の販売には必ずディーラーが関わることになるらしい・・・。
ちなみに、ディラー以外の販売店から購入する場合もディーラーオプションなどを付けることは可能。
とは言え、リコール等で大掛かりな修理やメンテナンスが必要な場合など、販売店では対処できないケースもある。
その場合には、やはり販売店がディーラーに修理を依頼するので、直接ディーラーへ持ち込むよりも時間がかかってしまう可能性も否定できない。
結局のところディーラーが関わることになるわけだから、ディーラーから新車を購入した方がよいようにも思える。
販売価格
“ディーラーよりも個人経営の販売店の方が安い”と言う声もあるが、必ずしもそうとは言えないようだ。
確かに、販売店は特別価格でディーラーから車を仕入れることが可能らしいので、その分安く顧客に販売することができることは事実と思われる。
しかしながら、販売店も利益を出そうとするのは当然のことであり、彼らの利潤が増える割合の方が圧倒的に多いはず。
例えば、知り合いが経営しているなどの特別な事情があれば別だが、ディラーよりも数十万も安く買えるとなどと言うことはあり得ないだろう。
ただし、個人経営の販売店には未使用車の在庫が多く確保されていることも多いので、希望に見合う車があれば、良い買い物ができるかもしれない。
終わりに
結局のところ、新車販売には必ずディーラーが関係することがポイントだと思う。
である以上、新車を購入する場合には、初めからディーラーへ足を運ぶのが最も効率がよいのではないだろうか。
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