先日、私が所有するデミオ・ガソリンモデルで高速道路を走行する機会があった。
初めて本格的に高速走行をしたわけだが、気になる走りと燃費をレポートしようと思うので、最後まで読んでいただければと思う。
はじめに
はじめに、道路の特徴を確認しておきたい。
今回走行した高速道路は“三陸自動車道”で、宮城県の海岸沿いを貫いている高規格幹線道路である。
高速道路と言っても、“一般国道自動車専用道路”に該当する道路だ。
路面状態について特別の問題を感じることはなかったが、アップダウンとカーブが比較的多いように思えた。
走り
安心感
まず印象に残ったのは、車体の安定性である。
タイヤがしっかりと路面を捉えていることが伝わってきたし、必要以上に車体が揺すられたり、下からの突き上げを感じないことに好印象を受けた。
SAIやデミオ・ディーゼルモデルと比較すれば、少々重厚感と言うかどっしり感に欠ける印象はあるものの、コンパクトカーの中では抜きん出た安定性だと思う。
スピード感をそれほど感じないことも高評価できる。
さすがに100km/h巡行ともなれば緊張感が高まるが、80~90km/hでの走行であれば恐怖感を感じることなく、安心して運転することが可能だ。
コーナーでの安定性もとても高いと感じたが、一般道を走行する上では少々硬いと感じられる足回りが、高速走行にとってはプラスに作用しているのだろう。
ハンドリング
デミオのステアリングは重めにチューニングされているのだが、これが高速走行における安心感の向上に貢献していると思われる。
一般道でも確かな手応えがあるのだが、走行速度が上がるにつれますます重く安定し、しっかりと路面を捉えている感覚が両手に伝わることが好印象だ。
カーブを曲がる場合もその手応えがとても気持ちよく、他のコンパクトカーでは味わうことができない完成度だと思う。
視認性
視認性が高いことも、安心感の向上に大きく貢献している。
このデミオには“ヘッドアップディスプレイ”が搭載されているのだが、スピード確認のために目線を移動する必要がないため、集中して前方を見ることができるのだ。
最高速度が100km/hにも達する高速道路では、前方から目を離した瞬間に別の車両が割り込んでくる可能性も否定できないため、この機能はとても実用的だと思う。
目が疲れにくいことも高く評価できるが、長距離移動をする場合には、特にありがたいことである。
動力性能
動力性能についてもだいぶよいデータが取れたと思う。
今回のコースは比較的カーブが多く、アップダウンも何箇所かあったため、ある程度の加減速を繰り返さなければならなかった。
結論を言えば、やはり1.3リッターのガソリンエンジンと言うことで、絶対的な余裕を感じることはなかった。
80km~90km/hで走行する上では全く問題ないのだが、100km/h巡行では、やはりそれなりにエンジンが仕事をしているような印象を受ける。
乗車人数が3~4人と増え、さらにはエアコンを使用するともなれば、最低でも2,500回転くらいは回す必要があるのではないかと思う。
この点は、圧倒的なトルクにより低回転で走行可能なディーゼルモデルに大きく劣ることは事実であり、高速道路を多く走行される方はそちらを選択した方がよいかもしれない。
とはいえ、このガソリンエンジンは回転数を上げた時の吹け上がりやエンジンサウンドがよく、“回して楽しむ”人にとっては、それほど気にならないとも言えるだろう。
燃費
気になる燃費だが、今回の高速道路走行区間の平均燃費は“22.6km/L”でディーゼルモデルと比べるとかなり落ちるようだ。
とはいえ、決して悪い値ではないし、時速80km/h前後をキープして走行すれば、確実にこれよりもよい数字が出ると思う。
と言うのも、時速100km/hでの走行においては空気抵抗が大きくなり、どんな車であっても燃費が悪化する傾向にあるからだ。
今回は、時速100km/h巡行の時間がそれなりに長かったことに加え、スタッドレスタイヤを装着していた影響が数字に反映された可能性を否定できない。
こうして考えると、十分に納得することができる数値であると言えなくもないだろう。
終わりに
デミオ・ガソリンモデルは、ディーゼルモデルほどではないとは言え、とても高い高速走行能力を持っているようだ。
高速道路とはいえ、それほど速度を上げることなくエコ運転をする人にとっては、十分に快適なドライブを楽しむことができると思う。
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