車を運転する時、走り出す前にサイドブレーキを解除すると思うが、たまにそれを忘れることがある。
すぐに気が付けばよいのだが、そのまま走り続けた場合はどうなってしまうのだろうか。
引きずり
サイドブレーキを解除せずに走行すれば、車を引きずる状態になる。
よって、運転者は少なからず違和感を感じることになるが、①振動が増える、②加速が鈍い、③焦げ臭い匂いがするなどの現象が発生することが多い。
これら全て車の引きずりによって起こると考えられるが、ひどい場合には、白煙を確認することができる場合もあるようだ。
これは、それほどまでの高熱が発生する可能性があることを意味している。
車庫出しの際のほんの数メートルほどであれば全く問題ないようだが、そのまま走り続けた場合には深刻な事態を招くこともあるようだ。
走り続けた場合
何かしらの違和感を覚えた後にも走行を続けた場合、更に深刻な事態を招く恐れがある。
①ブレーキオイルが漏れる、②フェード現象やペーパーロック現象の発生、③火災の発生など、場合によってはかなり危険な状況に陥る可能性すらあるのだ。
オイルが漏れることにより、制動力が低下することが予想される。
また、フェード現象やペーパーロック現象が発生した場合にも制動力が著しく低下してしまうことは有名な話だ。
いずれの場合も、ブレーキが効かなくなることでの追突事故を起こす確率が高くなてしまうことを理解する必要があると思う。
更に、発生した熱が原因となり火災が発生してしまう可能性もゼロではなく、これがガソリンタンクに引火でもしたら取り返しのつかないことになることは言うまでもない。
“ついうっかり”がとんでもない状況を招きかねないのだ。
- ブレーキオイルが漏れる
- フェード現象の発生
- ペーパーロック現象の発生
- 火災の発生
その後の対応
上記のような症状が出た場合、どこかに不具合が発生していることは間違いない。
よって、速やかにディーラーや整備工場で状態の確認をする可能性があるが、そこまでの移動の仕方も重要だ。
まずは、①制動力の状態、②オイル漏れの有無など、自ら確認できる点をしっかりと見極めることが大切。
何とかディーラーまで車を走行させることが可能であれば、随時最新の注意を払いながら運転し、車を持ち込めばよい。
白煙が出ていたり、焦げ臭い匂いが強い場合など、車を走らせることが困難と思われる場合は、ディーラーや整備工場に連絡して、現地へ出向いてもらう必要がある。
いずれの場合も、安全を第一に考え、慎重に行動することが大切だ。
終わりに
ついうっかりサイドブレーキを解除し忘れただけで、車に大きなダメージを与えてしまうこともあり得ることを覚えておいて欲しい。
走行前には、周囲の安全とともに、必ずサイドブレーキの解除を確認するようにしよう。
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