大切な車を綺麗に保つためには、小まめな洗車が大切である。
ところが、天候により洗車に向く日とそうでない日があるらしいのだが、果たして洗車に最適な天気とはどのような日なのだろうか。
晴れ
結論から言えば、晴れの日は洗車には好ましくないようだ。
太陽が強く照っている場合には洗車を控えるべきという意見が多く、特に、炎天下での洗車は厳禁とされている。
“ウォータースポット”や“イオンデポジット”と呼ばれる現象が発生してしまう可能性があることが、その理由だ。
ウォータースポットとは、ボディにある水滴がレンズの働きをして太陽の光を集めてしまい、塗装面が焼けてしまう現象を言う。
イオンデポジットとは、水分が急に蒸発することにより、そこに含まれるカルシウムなどのミネラル成分がボディの上に残ってしまうものである。
これが次第に蓄積され、硬化することにより、除去することが困難になってしまうのだ。
さらに、カーシャンプーを利用する場合には、その成分がボディに焼き付いてしまう可能性もあるので十分に注意しなければならない。
いずれも、照りつける太陽の熱でボディが熱せられることに起因することがポイントだ。
どうしても炎天下の中洗車をしなければならない場合は、素早く汚れを落とし、可能であれば拭き取り作業に入る前に日陰に車を移動させることが望ましい。
こうすることで、ボディの焼き付きを防ぐことができるからだ。
また、洗車前ににボディが熱くなっていることもよくないので、なるべく午前中の早めの時間帯を選択することや、黒などの熱を吸収しやすいカラーを避けることも効果的と言える。
雨
雨の水分により汚れが浮き出ることにより、簡単に汚れを落とすことができるという理由で、雨の日の洗車を奨励する声もある。
確かに一理ある考えだと思う。
また、雨の日であれば照りつける太陽の影響を受けることもなく、先述のウォータースポットやイオンデポジットが発生する心配もない。
とは言え、絶えず降り続く雨により完全に水分を拭き取ることは不可能で、後日晴れた場合にその水分が焼き付いてしまう可能性があることは事実。
また、洗車後、泥はねにより再び汚れがついてしまう確率が高いことを考えれば、洗車にとってベストな天候とは言えないと思う。
曇り
曇りの日は、最高の洗車日和である。
晴れの日のようにウォータースポットやイオンデポジットによる被害を受ける心配がないし、雨により再び車が汚れることもない。
さらに、洗車をする人間が過度な紫外線を浴びることもないのだから文句の付けようがないではないか。
可能であれば、是非とも曇りの日に洗車をするようにしよう。
強風
言うまでもないが、風が強い日は洗車には向かない。
自分で洗車をする人であればその理由をよくお分りかと思うが、すぐに砂埃などが付着してしまうからだ。
特に、春先、3月~5月にかけては大量の花粉や黄砂が空気中を舞っており、せっかくきれいにしたと思ってもすぐにそれらが付着してしまうなんてことも珍しくないのである。
洗車をする場合は、風がない日、弱い日を選択するのが無難だ。
終わりに
結論としては、“曇り空で風がない日”が、洗車をするにあたり最高の天候であると言える。
太陽が強く照りつける炎天下や、強い風が吹いている日、雨の日の洗車は極力避けるようにしよう。
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