車のシートの上にクッションを敷いている人も多いと思うが、今回はそのメリットとデメリットについて考えてみたい。
以外に思われるかもしれないが、運転に与える影響はなかなか大きいようだ。
メリット
シートにクッションを使うことには幾つかのメリットがある。
品質の良いものを使うことで路面からの衝撃を緩和することができるし、飲料水などをこぼしてしまってもシートが汚れずに済むことも。
車の内装と調和するようなデザインのクッションを選ぶことで、内装の印象が良くなることも魅力的なことだと思う。
さらに、運転席でクッションを使うことで、より快適に運転することができる場合もある。
具体的に言えば、クッションの厚みが加わることでアイポイント(目線)を高くすることができる点だ。
セダンはもちろん、最近のコンパクトカーにも運転席の高さが低く設定されている車も多く、これが苦手な人も多い。
よって、SUVやミニバン、軽自動車などのアイポイントが高い車から乗り換えた人にとっては違和感を強く感じることも多いのだ。
ここでクッションを使えば、目線を高くすることが可能で、前方の見え方がガラッと変わることさえある。
運転席からの視界については、シートの高さがほんの1センチ違うだけで印象がかなり変わることも少なくないだけに、その影響は大きいはずだ。
デメリット
以外と気がつかない人も多いようだが、シートにクッションを使用することにはデメリットもある。
ズバリそれは、乗員の姿勢の安定性が損なわれることだが、特に、横方向へ体が振られやすくなるのだ。
実は、先日アクセラに試乗したのだが、急なコーナーを通過したときでも体勢が全くぶれないことに驚かされた。
同じコースを私のデミオで走行してみたところ、遠心力で体が振られる結果に。
アクセラには新技術のGVCが搭載されていることもあり、その効果の素晴らしさとデミオとの差に驚愕したのだが、よく考えてみるとクッションのせいかも・・・。
と言うことで、デミオの運転席のクッションを外して再び同じコースを走行すると意外な結果になる。
何と、体が振られないではないか。
もちろん、完全にアクセラと同じとまではいかないが、クッションを敷いていた時とは全く安定感が違う。
シート本来のホールド性能が最大限発揮されたためと思われるが、逆を言えば、クッションがそれを台無しにしてしまう可能性もあると言うこと。
もちろん、クッションの素材や形状、シート本来の性能などの様々な条件が関与することで、一概には言えないが、今回のようなケースもあることを覚えておいて欲しいと思う。
終わりに
運転席にクッションを敷いている方で、体勢がぶれるなど乗り心地が良くないと感じる場合には、1度それを外してみるのも手だと思う。
これで症状が改善されるのであれば、クッションが悪影響してきたと言えるはずだ。
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