トヨタSAIの後席をレビュー! 広さ、質感、乗り心地は?

SAI 後部座席

マツダ・デミオとともに私の愛車でもあるトヨタ・SAIだが、今回はその後部座席について投稿する。

オーナー目線で可能な限り詳細にレポートするので、購入を検討されている方には、是非とも参考にしていただければと思う。

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居住性

足元のスペース

SAI・後席膝前

まずは足元の広さだが、結論から言えば全く不満はない。

運転席シートが最も後ろに下がった状態で身長165センチの私が座ると、膝前に、拳3つ分のスペースが確保されている。

運転者がシートを前に出した状態で運転すれば、後席の足元はさらに広くなり、大柄な男性が座る場合でも問題なく快適に過ごすことができると思う。

私くらいの体格の男性や女性、子供ならば、足を組むことすら可能だ。

レクサスのLSやクラウン・マジェスタのような圧倒的な広さとは言えないかもしれないが、十分なスペースが確保されている。

駆動方式がFF(前輪駆動)と言うことで車体中心にプロペラシャフトが通っていないのだが、後席の足元が完全なフラットであることも非常に好印象だ。

大したことではないように思われるが、これは後席の快適性にとってはもの凄く重要な点であり、非常に高く評価できる。

頭上スペース

SAI・後席

頭上のスペースも余裕があり、体を動かした場合に天井に頭がぶつかる心配もない。

身長165センチの私が座って頭上に拳2つは入るが、頭上が狭いデミオと比較すれば、かなりゆとりがある。

大柄な男性でも極端に窮屈と感じることはないように思われるが、特に身長、座高が高い人は、ディーラーで実際に座ってみるとよいだろう。

ついでに試乗もできれば、一石二鳥である。

シートの質感

シートの質感がものすごく高く、十分過ぎるほどの高級感がある。

見た目、座り心地ともに申し分ないが、レザー仕様ではなくファブリックシートでも、全く安っぽさがない。

と言う紅色のカラーも用意されており、これもまた斬新で素晴らしい試みだと思う。

特に、同じハイブリッドセダンであるカムリのシートの質感があまりよろしくないので、なおさらSAIのシートの質感の高さには驚かされる。

シートの質感では、クラウンにも勝るとも劣らないと思う。

実用性

SAI・後席

実用性についても特に不満を感じることはないが、2人掛けの場合はアームレストを倒すこともできるし、カップホルダーも付いている。

シートの幅も十分で、大人3人が座った場合でも特に窮屈にはならないだろう。

リクライニング機能が付いていないことは少々残念な気もするが、シートの座り心地自体が大変よいので、大きなマイナスにはならないと思う。

傾斜も絶妙でリラックスできるし、疲れにくい姿勢をとることができることも好印象だ。

シートのドア側の角が削られており、乗り降りする時に足をぶつけたり、シートを汚してしまったりするリスクも軽減されている点も見逃せない。

あえて不満を言えば、後席にエアコンの吹き出し口がないことくらいか。

乗り心地

路面からの衝撃

SAI・足回り

足回りが非常にしなやかに動いている印象を受けるが、柔らかすぎるわけでもなく、極端に硬いというわけでもない。

よい意味で、“中庸”と表現するのが適切に思える。

路面からの衝撃にも十分に対応できており、ほとんどの突き上げはマイルドな感じに緩和され、体に感じる衝撃は小さい。

路面が大きく凹んでいるような箇所を通過する場合は、さすがに衝撃を吸収しきれないケースもある。

しかし、このレベルの路面状況であれば、レクサスLS600hのような最高級のセダンであっても完璧には対応できないだろうと思える場所でのことなので、大きな不満はない。

コーナーを曲がる際には、若干、体が横に振られることもあるが、十分に許容範囲である。

安心感

SAI・後席

直進安定性が高いことを後席でも実感することができるが、いたずらに車体が横に流れることがないので、安心して座っていられる。

アームレストが装備されていることもあり、安定した姿勢を保つことができることも高く評価できると思う。

運転している場合と同様に、スピード感を感じないことも素晴らしい。

高速道路を時速100km/hで走行する場合でもゆっくりと巡航している印象があり、安心して景色を見ることができる。

この安心感の高さが、快適な移動時間を提供してくれるのだ。

静粛性

SAI・後席

何よりも素晴らしいと感じるのは、“静粛性の高さ”である。

運転手としてハンドルを握っている時もその静粛性の高さを実感することができるのだが、後席ではそれがさらに際立つ。

高速道路本線への合流する際にすら、全くと言ってよいほどエンジンノイズが聞こえてこないのだ。

この静粛性の高さは、本当に見事なものであると思う。

スピーカーの音質

SAI・スピーカー

音楽なしでも十分快適な移動時間を過ごすことができるのだが、オーディオ機能を使うとこれがまた素晴らしい。

このSAIに搭載されるオーディオとスピーカーの音質の高さには定評があるのだが、純正ナビゲーションシステムを選択することで、スピーカーの数が10個になる。

最も大きなスピーカーが後部座席のヘッドレストの後ろに搭載されるので、頭の上から重低音が響いてくることがとても印象的だ。

静粛性の高さも相まって、スタジオや静かなリビングで音楽を聴いているような感覚を覚えることすらある。

素晴らしい音質のオーディオとスピーカーが、快適な乗り心地をより素晴らしいものにしていると言えるだろう。

SAI・スーパーライヴサウンドシステムは重低音が素晴らしい!?
...

終わりに

ドライバーとして運転席に座る場合にも質の高い運転をすることが可能なSAIだが、後部座席に座る人も十分に満足出来る車である。

運転手が丁寧な運転さえしてくれれば、非常に快適な移動時間を楽しむことができるだろう。

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