2016年9月22日、国土交通省が自動車のオートライト機能の搭載義務化を決定したと報じられたが、今回はその是非を考えてみたいと思う。
どのようなメリットが期待できるのだろうか。
概要
今回の発表によれば、2020年4月以降に販売される自動車に、自動点灯(オートライト)機能の搭載が義務付けられる。
義務付けが決定した機能の内容は、日中はドライバーの意思で自動点灯をオフにすることもできるが、夜間になると強制的に自動点灯モードに切り替わると言うもの。
日中は、自動点灯モードを使用せずに手動で点消灯を行うことも可能だが、夜間にはそれができなくなると考えればよい。
気になる自動点灯のタイミングだが、晴天の日の日没15分前の明るさに設定されるようだ。
後に詳しく述べるが、今回の決定の背景には、日没前後の時間帯での交通事故を減らす目的があるとのこと。
これに向け自動車の保安基準が改正されることになるが、バックカメラの搭載の義務化も検討されているようだし、様々な動きが活発化していると言える。
メリット
オートライト機能が義務付けられることによるメリットは大きいと思われる。
単純な話ではあるが、ライトの付け忘れを予防することができるので、夜間に運転する場合の安全性が高まることは間違いない。
複合商業施設の駐車場など照明設備が充実している場所から出発する時には、夜間でも明るく感じるため、灯火を忘れてしまった経験を持つ人も少なくないと思う。
ところが、夜間、強制的に自動点灯モードに切り替わるのであれば、その心配も不要。
また、日没前後、完全に暗くなる前の時点では、”まだライトは必要ない”と判断し、灯火をせずに走行するドライバーもいる。
この時間帯は最も前が見難くなり、交通事故の発生確率も高まるのだが、ライトの不点灯がさらにこれを助長していることも事実だ。
オートライトの義務化が実現すればこれも解決するはずだが、今回の決定がもたらす安全にとってのメリットは、非常に大きいと思われる。
デメリット
どんな機能にも、メリットがあればデメリットもあるのが一般的だが、今回のオートライトについてはそうも言えないと思う。
オートライト機能そのものに大きなデメリットがあるとは思えず、強いて言うならスイッチが少々使い難いことくらいか。
日中、橋の下など少々暗い場所を通過した場合に不必要に点灯してしまうことがあるものの、日中であれば自動点灯機能をオフにすることができるので、問題ないはず。
オートライト機能を搭載するためにコストが大幅に増加し、購入価格に影響することも考えられない。
こうして考えても、特段のデメリットはないと思う。
終わりに
今回の、オートライト機能の義務化は、非常によいことだと思う。
また、この機能がない車を夜間に運転する場合には、ヘッドライトの点灯を必ず確認することを忘れないで欲しい。
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