運転中にパッシングをすることもあるかと思うが、その意味は広く、場合によっては相手が間違った解釈をしてしまうこともあるらしい。
そこで今回は、そのパッシングが表す意味について投稿したいと思う。
はじめに
はじめにパッシングの概要を確認しておきたい。
すでにご存知の方が多いかと思うが、パッシングとは、ヘッドライトを一瞬点灯させることで対向車に対して何かしらのメッセージを伝える行為のことを言う。
多くの人は、右折待ちの対向車に道を譲る場合にこれを行っていると思うが、それ以外にも様々な意味を持つとされているのだ。
パッシングの意味
パッシングは様々な意味を持つとされている。
例えば、相手に道を譲る気持ちを表したり、逆に道を譲って欲しい気持ちを表明する場合にも用いられるようだ。
以下に、パッシングの意味として考えられるものをまとめてみた。
- 追い越しの合図
- 進路を譲る用意がある
- 進路を譲るつもりがない
- 感謝
- 抗議
- その他
追い越しの合図
本来のパッシングの意味はこれらしいが、追い越しの合図としてこれが行われることがあるらしい。
簡単に言えば、”これから追い越しをするので進路を譲ってくれ”と頼むのである。
この意味でパッシングをする人はそれほど多くはないと思うが、個人的には、煽り運転と勘違いされる可能性があるのではないかと不安になってしまう。
進路を譲る意思
これが最もポピュラーなパッシングの意味だと思うが、進路を譲る用意があることを表明するのである。
具体的には、交差点を直進する場合、右折待ちの対向車に進路を譲る場面で用いられることが多い。
その他、高速道路等で本線に合流しようとする車に対して、自身の前スペースを譲る意思があることを伝えるために行われることもあるようだ。
進路を譲りたくない気持ち
パッシングが、“進路を譲りたくない気持ち”を表すこともあるらしい。
交差点を直進する車両が右折待ちの車両に対し、“自分が先に行くから右折せずに待機しろ”と言うメッセージを発しているのだ。
聞いた話ではあるが、この意味でパッシングを行う人はトラックやトレーラーなどの大型車の運転者に多いらしい。
パッシングが相手に進路を譲る気持ちを表すこともあるだけに、意味を取り違えれば大変なことになってしまう可能性があることを理解しておかなければならないだろう。
感謝
相手に感謝の意を伝えるためにパッシングが行われることもある。
進路を譲ってくれた対向車に対して行われることが多いのだが、やはり、他の意味と勘違いしてしまう可能性を否定できない。
よって、感謝の意を表すのであれば、“軽く会釈をする”のがベストな方法であると思う。
こちらであれば、他の意味を含むことがなく、相手に対し最も確実に感謝の意を表明することができるからだ。
抗議
講義の手段としてパッシングが用いられることもある。
ハイビームのまま接近してくる対向車に対し、“眩しいからやめてくれ”と言う気持ちを表明する場合などがその例と言ってよいだろう。
また、前を走行する車に対し、“早く行け”、“もっと速度を上げろ”と言う意味を込めてパッシングをするドライバーもいるようだが、よいこととは思えない。
一歩間違えば、煽り運転になってしまうからだ。
自らは抗議のつもりであっても、相手が精神的に動揺し、それが引き金となり事故に発展する可能性がある以上、行うべきではないと思う。
もちろん、初めから前を走行する車を煽るつもりでこれを行うことは、言語道断である。
その他
その他にも、パッシングに込められる意味は多い。
ライトを消し忘れていることを知らせたり、知り合いに対しての挨拶代わりに用いられることも珍しくないようだ。
ただし、相手が他の意味で解釈してしまう可能性がある以上、より確実な方法で意思を伝えることができるのであればそちらを用いるべきだと思う。
教習所では
道路交通法にパッシングについての規定がない以上、教習所でこれについて習うことは、原則としてはない。
ところが、指導員によっては一通りの意味を説明してくれる場合があるようだ。
実際に、私が運転免許を取得した際にも担当の教官からパッシングの意味について習った記憶がある。
やはり、相手に道を譲る意味がある一方で自らが先に行く意味を表すこともあるので注意するようにとのことであった。
終わりに
以上のように、パッシングが持つ意味は非常に多い。
自身が合図をされた場合には、その場の状況をもとに、相手が何を訴えているのかを正確に判断する必要があると思う。
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