交通違反の検挙は現行犯だけって本当? 後日逮捕される可能性は!?

交通違反で後日検挙

交通違反や危険な運転をしている車を見かけることがあるが、周囲に警察官や警察車両がなければ、彼らはそのまま走り去ってしまう。

何とも歯がゆい話ではあるものの、現行犯以外に検挙の可能性はないのだろうか。

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法律上は

初めに結論を言えば、交通違反の検挙が現行犯のみであると言う法律上の定めは存在しない

よって、その他の刑事事件と同様に捜査を経て被疑者が後日検挙される可能性も十分にあるわけだが、オービスにより速度超過の様子を撮影された違反者が後日逮捕されるパターンなどはその典型的な例と言ってよいだろう。

また、過去には犯人自らが猛スピードで高速道路を走行する様子を動画投稿サイトに投稿し、その映像を根拠に後日逮捕された事例も存在する。

原則は現行犯

とは言え、交通違反の検挙はやはり現行犯が原則のようで、背景には現行犯以外に交通違反を立証することが困難であると言う理由があるらしい。

確かに映像が残っていない限り捜査が難航するのは必至であり、毎回警察がこれをやっていては彼らの事務処理が追い付かないだろうから、それも致し方ないと言ったところだろうか…

もちろん、当然ながら“見つからなければ交通違反をしてもよい”と言うことは絶対にないので、常に交通ルールを厳守して安全運転を心掛けることは運転者の遵守事項である。

警察に通報した場合

交通違反や危険な運転をしている車両を見かけるのは本当に残念であり、時として憤りを覚え警察に通報したくなる場合も少なくないと思うが、では通報したら警察が動くのかと言えば、やはり現実はなかなか難しいようだ。

しかしながら、対象車両が明らかに交通法規に反する危険運転を行ったことを映像等の証拠を通して証明できれば可能性は決してゼロではない

動画投稿サイトに投稿された映像を根拠に被疑者が逮捕された事例がこれを物語っているが、最近はドライブレコーダーの普及も進んでおり、そこに記録される映像が違反者の検挙・逮捕に繋がる可能性は十分にあると思われる。

ひき逃げ・当て逃げへの捜査

ひき逃げ(救護義務違反)、当て逃げ(報告義務違反)は極めて悪質な行為であり、現行犯での検挙に至らずとも、その後の捜査を経て後日被疑者が検挙(逮捕もしくは書類送検)される場合がほとんどである。

事の悪質性を考えれば当然であるが、警察が被疑者を特定できなかった場合、現場を目撃した者が1人もおらず当該行為が事件化しなかった場合を除いてほぼ間違いなく警察が動くと考えてよい。

また、その場合も目撃者の証言や監視カメラに映る映像はもちろん、近くにいた車両に搭載されるドライブレコーダーに記録された情報が警察の捜査、事件解決に大きく貢献する可能性があると言える。

終わりに

今回は交通違反の検挙の方法について、現行犯以外の検挙の可能性について考察してきた。

原則は現行犯であるものの、ドライブレコーダー等の記録装置の普及もあり、後日の検挙もあり得ることを覚えておこう。

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