コンパクトカーと軽自動車を徹底比較! 維持費や安全性の違いは!?

コンパクトカーと軽自動車

コンパクトカーと軽自動車は何かと比べられる機会が多いのだが、今回はその維持費や安全性の違いを細かく比較してみた。

どちらを購入しようか検討中の方には、是非参考にしていただければと思う。

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走り

動力性能

動力性能に関しては、当然ながらエンジン排気量が大きいコンパクトカーに軍配が上がる。

軽自動車のエンジン排気量が660ccであるのに対しコンパクトカーは1,000~1,500ccでその差は歴然としているが、コンパクトカーは軽自動車の1.5~2.5倍に相当する大きさのエンジンを搭載しているのだ。

軽自動車は車重が軽いため実際の加速感はコンパクトカーと比べて大差ないと言う意見も耳にするものの、パワーウェイトレシオの数字をご覧になれば加速性能の違いを実感いただけるものと思う。

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登り坂や高速道路での追い越しは両者の動力性能の差を痛感させられる典型的な場面であり、かつて私が乗っていたダイハツ・ムーヴについて言えば登り勾配でのパワー不足が顕著に感じられ、常にストレスを感じながら運転していたことを覚えている。

一方、排気量1.3 Lのデミオでは全くそのようなことはなく、平地での発進加速はもちろんのこと、高速道路での追い越しにも十分対応できるし、坂道でも不満を感じることはない。

以上のように軽自動車とコンパクトカーの動力性能には明確な差が存在すると考えて間違いないが、ターボチャージャー付きの軽自動車の場合はエンジン×1.5倍の動力性能を発揮することができるため、コンパクトカーと変わらぬ加速や力強さを体感できるケースもある。

車体の安定性

車体の安定性についても間違いなくコンパクトカーの方が優れおり、コーナーや高速走行時にはその違いをはっきりと体感することができる。

以前私が乗っていたダイハツムーヴでは高速道路を100km/hで走行することはとても出来ず、80km/hでも怖い思いをしたくらいだが、現在の愛車であるデミオ・ガソリンモデルは全くそのような不安を感じることがない。

ダイハツムーヴは2007年製であり、2014年製のデミオとは消耗の度合いが違うことを考慮する必要があるものの、年式やメーカーを問わず全高が高いと言う特徴を持つ軽自動車が車体安定性においてコンパクトカーに劣ることもまた、紛れも無い事実と言えるはずだ。

乗り心地

コンパクトカーの乗り心地

乗り心地については、“どちらとも言えない”と言わざるを得ない。

と言うのも、“単に乗り心地の良さ”と言ってもその明確な定義が存在するわけではなく、足回りが柔らかく路面からの衝撃の入力が少ない車を乗り心地が良いと表現するのか、逆に足がしっかりしていてコーナーや高速走行時の安定感に優れる車が乗り心地に優れると考えるのかは人ぞれぞれ基準が異なるからだ。

また、足回りのチューニングは各車種ごとに異なる味付けがなされることも単純な比較を難しくしている。

例えば、デミオとムーヴの足回りを比較するとデミオの方がムーブよりも明らかに硬いが、これを路面からの衝撃を拾いやすいため乗り心地が悪いと考えるか、逆に車体安定性が高いために乗り心地が良いと考えるかの判断は、やはりそれぞれの好みや感覚に任せるより他ないのだと思う。

安全性

随時安全性能の向上が図られているとは言え、軽自動車の安全性がコンパクトカーに劣ることは間違いがないと言える。

衝突被害軽減ブレーキ1つを取ってもコストの関係から軽自動車に最新のシステムを搭載することが困難な場合が多いし、同じくサイドエアバッグや横滑り防止装置などの機能が標準装備されない場合が多いことなどがその理由だ。

様々な試験や検証を行い各自動車の安全性能を評価している“自動車事故対策機構”の発表でも軽自動車の安全性能がコンパクトカーに劣るとされているが、最近の軽自動車が室内に広大なスペースを確保することを目的にフレームギリギリまで空間を使えるように設計されていることを考えても、衝突が起きた場合のダメージが大きくなることは容易に想像できる話である。

燃費

“より小さなエンジンを搭載する軽自動車の方が燃費が良いに決まっている”と考える人が多いと思うが、燃費についても各車ごとに個別的に見る必要がある。

ハイブリッドシステムはもちろんのこと、マツダデミオのように燃費性能に優れるディーゼルエンジンを搭載するコンパクトカーが普及したことがその理由であるが、これらが軽自動車よりも高い燃費性能を前面に掲げて販売される機会も少なくないのだ。

また、メーカー公表値と実燃費が大きく異なるケースも少なくないため、実際に試乗するか、所有している人の体験談をもとに慎重に判断する必要があると思う。

タイプ メーカー 車種 エンジン排気量(cc) 燃費(km/L)
軽自動車 ホンダ N-one NA 658 28.4
ターボ 25.8
N-box NA 658 25.6
ターボ 23.8

ダイハツ

ミラ 658 24.2
ムーヴカスタム NA 658 31.0
ターボ 27.4
タントカスタム NA 658 28.0
ターボ 26.0
ウェイク NA 658 25.4
ターボ 23.8
スズキ ワゴンR 658 33.0
アルト NA 658 37.0
ターボ 25.6
スペーシア NA 658 32.0
ターボ  26.8
コンパクトカー ソリオ  ガソリン車 1,242 24.8
ハイブリッド 27.8
イグニス 1,242 28.0
スイフト  1,242 26.4
トヨタ ヴィッツ  996 24.0
アクア  1,496 37.0
ホンダ フィット ガソリン車  1,317 26.0
ハイブリッド  1,496 36.4
日産 マーチ  1,198 23.0
ノート  1,198 26.2
キューブ  1,498 19.0
マツダ デミオ ガソリン  1,298 24.6
ディーゼル  1,498 26.4

※ 対象車は、全て2WD、ATモデル。

サイズ・広さ

タイプ メーカー 車名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) 室内長(mm) 室内幅(mm) 室内高(mm)
軽自動車 ダイハツ ミライース 3,395 1,475 1,490 1,920 1,350 1,240
ムーヴ・カスタム 3,395 1,475 1,630 2,080 1,320 1,280
タント・カスタム 3,395 1,475 1,750 2,200 1,350 1,365
ウェイク 3,395 1,475 1,835 2,215 1,345 1,455
スズキ ワゴンR 3,395 1,475 1,660 2,165 1,295 1,265
アルト 3,395 1,475 1,500 2,040 1,255 1,215
スペーシア 3,395 1,475 1,735 2,215 1,320 1,375
N-ONE 3,395 1,475 1,610 2,020 1,300 1,240
N-BOX 3,395 1,475 1,780 2,180 1,350 1,400
日産 モコ 3,395 1,475 1,625 2,135 1,285 1,290
ディズルークス 3,395 1,475 1,775 2,235 1,320 1,400
軽自動車平均 3,395 1,475 1,672 2,128 1,318 1,320
コンパクトカー  トヨタ ヴィッツ 3,885 1,695 1,500 1,920 1,390 1,250
アクア 3,995 1,695 1,455 2,015 1,395 1,175
 ホンダ フィット 3,995 1,695 1,525 1,935 1,450 1,280
日産  マーチ 3,825 1,665 1,515 1,905 1,370 1,270
 ノート 4,100 1,695 1,525  2,065 1,390 1,255
 キューブ 3,890 1,695 1,650  1,950 1,395 1,275
マツダ  デミオ 4,060 1,695 1,500  1,805 1,445 1,210
スズキ  イグニス 3,700 1,660 1,595 2,020 1,365 1,250
ソリオ 3,710 1,625 1,745 2,515 1,420 1,360
スイフト 3,850 1,695 1,500 1,905 1,385 1,225
コンパクトカー平均  3,901 1,685   1,551 2,004 1,401 1,255

取り回し

取り回しの良さではやはり軽自動車に軍配が上がるが、上の表を見ても軽自動車の方が圧倒的にコンパクトであることがわかる。

具体的な数字を上げれば、コンパクトカーは軽自動車よりも全長約60cm、全幅が約20cmも大きくなってしまうため、少々扱い難く感じることは否定できない。

そのような中注目されるのがスズキが誇る2大コンパクトカーの、ソリオと“イグニスであるが、両車は一般的なコンパクトカーと比べ全長約30cm、全幅が3~6cmも短く、より軽自動車に近いサイズに収まっているのだ。

一方で、他のコンパクトカーと何ら変わらない動力性能を持ち合わせると言う、何とも斬新なコンセプトが非常に魅力的であると思う。

室内

意外にも、室内は軽自動車の方が広い。

上の表にまとめた通り軽自動車とコンパクトカーの室内長と室内幅、室内高の平均値を算出すれば一目瞭然だが、室内長が約12cm、室内幅は約9cm、室内高においては約6cm軽自動車の方が大きいのだ。

実車を見ても最近の軽自動車の後席足元スペースの広さには驚かされるし、頭上に大きなゆとりがあることも皆さんの知るところだと思うが、数値化することで軽自動車の方がより居住性に優れることを改めて認識することができる。

耐久性

軽自動車とコンパクトカーを比較する上で、耐久性に話が及ぶことも多いが、単純にどちらが長持ちするかと言われればやはりコンパクトカーと答えるのが適切だと思う。

各社ディラーのスタッフに聞いても“軽自動車が5年ならコンパクトカーは10年”と言う回答が返ってくるし、製造コストに注目してもそれが妥当と言えるはずだ。

しかしながら、最近の軽自動車はしっかりメンテナンスを行えば10年以上乗り続けることができるし、逆にコンパクトカーでも管理をいい加減にすれば軽自動車よりも先にトラブルに見舞われる可能性があることもまた事実である。

コンパクトカーの方が耐久性に優れると言うのはあくまでも同じ条件で比較した場合の話であり、実際の耐久性はメンテナンスや使用方法に大きく左右されると言うのが実際のところではないだろうか。

維持費

車の維持費

税金

  排気量 重量 自動車税(年) 軽自動車税(年) 自動車重量税(年) 計(年)
コンパクトカー 1L超~1.5L以下 1トン超~1.5トン以下 34,500円 7,500 42,000円
軽自動車 ~660cc 1トン以下 10,800円 2,500 13,300円

上の表はコンパクトカーと軽自動車にかかる自動車税”自動車重量税の年間負担額を算出したものであるが、コンパクトカーが年間42,000円であるのに対し、軽自動車が13,300円とかなり安いことがわかる。

その差額は1年あたり28,700円で、仮にAさんがコンパクトカーを20年間乗り続け、Bさんが軽自動車を20年間乗り続けた場合、Aさんの合計負担額が840,000円であるのに対し、Bさんの負担額は266,000円になる計算だ。

その差は574,000円…。

これを大きいと考えるのか小さいと考えるのかは人それぞれだと思うが、軽自動車の維持費がコンパクトカーよりも安いことは疑いようがない事実であると言えるだろう。

車検費用

車検の費用はコンパクトカーも軽自動車もほとんど同じと考えてよい。

基本手数料が軽自動車は1,400円でコンパクトカーが1,700円、自賠責保険料が軽自動車が27,240円でコンパクトカーが28,780円と厳密にはコンパクトカーの方が負担額が増えるが、その差はわずかであり、両者の維持費の違いとして考えるべきものではないはずだ。

終わりに

今回は、様々な視点からコンパクトカーと軽自動車の比較を行ったが、やはり走行性能を重視するならコンパクトカー、車内の広さや維持費の安さを優先するなら軽自動車を選択することが望ましいとの結論に達する。

購入を検討されている方には、ご自身の使用用途に合わせ適切にご判断いただきたいと思う。

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