私が所有するマツダ・デミオは非常に出来がよい車なのでいつもよいことばかり書いてしまうが、今回は少ないながらも存在するデミオの弱点をオーナー目線で投稿する。
日常的に使用して気になる点を可能な限り細かくレポートするので、ぜひ最後までお読みいただければと思う。
収納スペース
これはディーゼル、ガソリン両モデル共通の問題であるが、収納スペースの少なさは致命的な弱点と言える。
ラゲッジルームについては実用性も十分で全くもって問題ないのだが、室内の収納スペースが少ない、と言うかほとんどないのだ。
一般の車同様に助手席側ダッシュボード下には収納ボックスがあるものの、それ以外に大きな収納スペースはなく、さらに後席にはカップホルダーすら付いていないためにドリンクの置き場にも困ることに…。
ティッシュボックスの収納スペースや、シート下の収納ボックスなど最近の軽自動車に見られるようなユーティリティー性とは全く無縁の車なのである。
カップホルダーの位置
前席にはしっかりカップホルダーが付いているものの、その位置があまりにも後ろにあり少々不便に感じてしまうことがある。
新型デミオは運転席の足元を広く使えるように設計されており、シートを前に出しても足元が全く窮屈にならないことは素晴らしいのだが、シートを前に出してしまうとカップホルダーの位置が極端に後ろになり非常にドリンクを取り出し難いのだ。
ドリンクを出し入れするにはかなり体を捻らなければならず、結構ストレスを感じるのでこの点は要改善だと思う。
室内空間
頭上スペース
頭上のスペースが狭いと言うことも大きな弱点だが、頭と天井の間にはほとんどスペースがなく、身長165cmの私が座って拳1つがようやく入るくらいで、少し体勢を変えた途端に天井に頭がぶつかることもある。
クッションを使用するなどすればさらに余裕がなくなることは言うまでもなく、大柄な男性が快適に過ごすのは少々厳しいかもしれない。
後席足元の凸
後席中央の床に凸があることもマイナスポイントであり、これにより真ん中に座る人の快適性が大きく損なわれるのだ。
コンパクトカーの場合、後席は2人掛けが基本で真ん中を使うのは非常事態と言う前提があるとは言え残念な話である…。
駆動方式がFF(前輪駆動)であるにも関わらずなぜこの出っ張りがあるのか理解に苦しむが、せめてFFモデルだけでも何とかならなかったものかと残念に思えてしまう。
スイッチランプ
パワーウインドウやドアミラー開閉のためのスイッチにランプが付いていないことも不便で、夜間にこれらのスイッチが光らないため上手く操作を行えない場合も…。
慣れてしまえばスイッチの位置を把握することが可能とは言え、軽自動車にも付いているような機能だけに少々残念に思える。
アームレストの不備
コンパクトカーであることを考えれば仕方ないのかもしれないが、後席にアームレストが装備されない点も残念である。
後席アームレストがないことによるデメリットは大きく、コーナーを通過する場合に体が左右に振られやすくなってしまうのだ。
デミオは後席の乗り心地も決して悪いわけではなく、コンパクトカーとしては十分過ぎるほどよくできているだけに、余計に“惜しい”と思えてしまう。
ガラスの曇り
頻繁に窓ガラスが曇ることも少々気になり、以前乗っていたダイハツ・ムーヴカスタムや現在も所有するトヨタ・SAIと比較しても明らかに曇りやすいように思える。
空調の設定を“外気導入”にするかエアコンを起動させればよい話ではあるものの、特に後者については燃料の消費に影響するのでできれば避けたいところなのだが…。
エンジンノイズ(ディーゼル)
ガラガラとしたエンジン音を嫌いディーゼル車を敬遠してきた人が少なくないことはご周知の通りだが、デミオのディーゼルモデルも例外ではなく、特に2014年10月に販売が開始された初期モデルではアイドリングストップからエンジンが再始動する時のノイズが少々気になってしまう。
速度が出ていない段階なのでロードノイズもなく、余計にエンジン音が目立ってしまうのだ。
とは言え、従来のディーゼル車と比較すれば圧倒的に静かであるし、随時行われる改良により最新モデルでは全くと言ってもよいほどエンジン音は気にならないので、これから新車購入される方にとっては大きな問題ではないと思われる。
終わりに
今回はデミオの弱点について述べてきたが、走りの質感を追求したこともあり、収納スペース等のユーティリティ性が犠牲になっていることは事実である。
ただし、この辺りは車に何を求めるのかによっても評価が異なるため、ディーラーで実車をご覧になり、試乗もされた上で総合的にご判断いただきたいと思う。
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