先日マイナーチェンジが発表されたマツダデミオだが、今回はその安全性能について投稿しようと思う。
自動ブレーキシステムはじめ、最新の装備は搭載されるのだろうか。
マツダの安全思想
※ 画像はマツダさんホームページ(http://www.mazda.co.jp/cars/demio/feature/safety/?link_id=sbnv)より引用
画像にもあるように、マツダの安全思想は4段階に分けられる。
第1段階と第2段階は事故を未然に防ぐための仕組みだが、前者は、適切な運転環境を整えることで安全運転を実現し、事故の予防を目指すもの。
後者は、何かしらの危険が迫る場合にそれをドライバーに知らせる機能のことだが、例えば、レーン逸脱を知らせるアラームなどがこれに該当すると思われる。
第3段階は、衝突を避けられない状況において、その被害を少しでも軽減しようとする試みだが、衝突被害軽減ブレーキ(一般に自動ブレーキと呼ばれる)がその代表だ。
第4段階は、衝突時に乗員や歩行者を保護するためのシステムのことを言うが、エアバッグやボンネット素材の最適化などが挙げられる。
以上のように、単に安全装備と言ってもその内容は様々だが、今回は第2段階と第3段階に該当する機能を見て行こうと思う。
機能一覧
デミオに搭載可能な安全機能のうち、上記の第2~第3段階に該当するものは以下の通り。
- アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
- ブラインドスポットモニタリング(BSM)&リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
- 車線逸脱警報システム(LDWS)
- ドライバー・アテンション・アラート(DAA)
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
- スマート・ブレーキ・サポート(SBS)
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS/前進時)
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS/後退時)
- AT誤発信制御装置
- リアパーキングセンサー
アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
※ 画像はマツダさんホームページ(http://www.mazda.co.jp/cars/demio/feature/safety/?link_id=sbnv)より引用
こちらは、自動でヘッドライトの照射角度を調節するなど、夜間の安全運転に大きく貢献してくれるシステムだ。
特に、ハイビーム使用時に対向車を幻惑させることがないように照射範囲をコントロールしてくれる機能は、非常に先進的で魅力的である。
BRS & RCTA
※ 画像はマツダさんホームページ(http://www.mazda.co.jp/cars/demio/feature/safety/?link_id=sbnv)より引用
RBS(ブランドスポットモニタリングは、側方や斜め後ろから接近する車両を検知した場合にドライバーに知らせてくれる仕組みを言う。
その場合、アラームがなると同時にサイドミラーのインジケーターが点灯するので、ドライバーが認知しやすいことが特長だ。
複数の車線がある道路を走行する場合には、非常に有難い機能だと思う。
なお、車両が後退時には、RCTA(リア・クロス・トラフィック・アラート)として機能するが、こちらは車両の後方に接近してくる車両の存在を知らせてくれるシステムである。
車線逸脱警報システム
こちらは多くの方がご存知の機能だと思うが、走行車線を逸脱しそうになった場合、警報音を鳴らしドライバーに知らせてくれる仕組みである。
ただし、車が自動で軌道を修正する機能までは持ちあわせていない。
ドライバー・テンション・アラート
こちらは、車がドライバーの運転とそれによる自車の動きを学習し、それと異なる挙動をした場合にアラームで警告してくれる仕組みである。
運転者が疲れて車が不自然な動きをしてしまった場合にもシステムが作動するが、動作条件は65km/h以上で走行している場合に限られるので、注意して欲しい。
マツダ・レーザー・クルーズ・コントロール
こちらはあえて説明する必要もないと思うが、先行車両との速度差をレーダーで認識し、自動で車間距離を保ってくれる仕組みを言う
実際には高速道路での使用に限定されると思うが、運転者の疲労の軽減が期待できるとされている。
ただし、運転者が車を思いのままに操ることができるのがマツダ車の最大の特徴であるから、その基本姿勢と矛盾するような気もするが・・・。
スマート・ブレーキ・サポート
※ 画像はマツダさんホームページ(http://www.mazda.co.jp/cars/demio/feature/safety/?link_id=sbnv)より引用
こちらは衝突被害軽減ブレーキのことだが、一般には”自動ブレーキシステム”と呼ばれる。
時速15km/h以上で走行中、前を走る車と衝突する可能性がある場合に車が自動でブレーキを制御してくれる仕組みだ
衝突の回避や、それが不可能な場合には被害を軽減することが期待できる。
後述する“スマート・シティ・ブレーキ・サポート”と混同されやすいが、こちらはより遠くを走る車を認識できることが特徴と言える。
スマート・シティ・ブレーキ・サポート
こちらは、時速4~30km/hで走行中に前方の車と衝突する可能性がある場合、自動でブレーキを制御してくれるシステムだ。
先述の“スマート・ブレーキ・サポート”と同じく、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)に該当する機能だが、車両検知システムはミリはレーダーではなく赤外線。
よって、直前の障害物しか認識することができないことが欠点でもある。
街中を低速走行中などには動可能だが、バイパスや高速道路を走行している場合には機能しないので過信は禁物だと思う。
なお、前進時、後退時のいずれの場合にも動作が可能である。
AT誤発進制御装置
これは、10km/h以下での走行時に赤外線で前の障害物を検知し、ペダルの踏み間違いなどによる急発進を防止してくれるシステムだ。
渋滞時の追突事故を防ぐことが期待される。
リアパーキングセンサー
これは説明不要と思われるが、リアバンパーのセンサーで近くの障害物を認識してドライバーに知らせてくれる仕組みを言う。
特に、駐車時に重宝する。
搭載状況
気になるデミオへの搭載状況だが、スマート・シティ・ブレーキ・サポート(前進時)を除いては全てメーカーオプションで搭載しなければならない。
少々残念にも思えるが、製造コストを考えれば致し方ないところか・・・。
1つ1つの機能を個別に選択するのではなく、複数の機能が組み合わされた①セーフティーパッケージと②セーフティークルーズパッケージを購入する仕組みだ。
詳細は下の表を選択して欲しい。
・各パッケージと対象機能
オプションパッケージ | 対象機能 |
セーフティパッケージ |
|
セーフティクルーズパッケージ |
|
・各グレードごとの選択可能パッケージと価格
エンジンタイプ | グレード | 選択可能パッケージ | 価格 |
ガソリン | 13C | セーフティパッケージ | 117,200円 |
13S Touring/13S Touring L Package | セーフティパッケージ | 117,200円 | |
セーフティクルーズパッケージ | 86,400円 | ||
ディーゼル | XD | セーフティパッケージ | 117,200円 |
XD Touring/XD Touring L Package | セーフティパッケージ | 117,200円 | |
セーフティクルーズパッケージ | 75,600円 |
終わりに
何かとややこしいデミオの安全装備だが、基本的にはメーカーオプションでの搭載であることをご理解いただけたと思う。
各機能の詳細については、マツダのホームページ、あるいは直接ディーラーのスタッフに確認して欲しい。
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