ガソリンの正しい保管方法とは!? 地震などの災害に備えよう!

ガソリン缶

地震などの大きな災害が起こると、電気、水道などのライフラインが寸断されるのみならず、ガソリンや軽油などの燃料不足も深刻な問題になる。

そこで今回は、ガソリンの正しい保管方法について投稿したいと思う。

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震災体験

はじめに、私の体験談を書きたい。

そんな話はいらないと思われる方も多いと思うが、私は東日本大震災の被災地に住んでおり、被災者の1人なのだ。

私の地域は最大の被害地であり、当時の混乱の様子は誰よりもよく知っている。

燃料不足

震災発生後約1ヶ月間は、深刻な物資不足の中、ガソリンはじめ自動車の燃料も圧倒的に不足していた

被災した多くの都市が首都圏からの交通を寸断され、物資が入ってこなかったが、ガソリンも例外ではなかったのだ。

これにより、直接の津波被害を受けなかったガソリンスタンドでさえも、営業することはできなかった。

交通網が機能し始めてからは燃料も市内に入ってきたが、その量には限りがあり、入手が極めて困難だったことは想像に難くないと思う。

ガソリン缶1つ分の燃料を購入するために3~4時間も待たなければならず、ガソリンスタンドを起点とする数kmにも渡る車の列が、連日発生することに

大きな災害に見舞われた場合、燃料の不足が大問題になることは確実なのだ。

避難不可能

燃料がなければ車が動かすことができず、避難が困難になるケースも。

5年前の震災でも、原発がやばいので避難しなければならないとの情報が入ったが、私自身、燃料不足のために動けなかった。

幸いにもそれは誤報であったが、本当に避難が必要な事態ともなれば、致命的である。

ガソリンの盗難

目を疑いたくなる光景だったが、ガソリンの盗難が多発した

流された車はおろか、被害を受けずに民家の敷地内にある車でさえ、給油口をこじ開けられ、ガソリンを抜かれる。

これが原因で、波を被ることがなかったにも関わらず車を破壊された人もいたと言うのだから、当時の混乱の様子を知ることができると思う。

災害時の燃料不足は、このような醜い事態を生み出す可能性すらあるのだ。

保管方法

ようやく本題に入るが、車を所有している人は、いざという時のために燃料を保管しておくべきだと思う。

ただし、ガソリンの保管には一定のリスクがあり、正しい方法で行わないと火災になる可能性もあるので、慎重にも慎重を期さなければならない。

詳細は、以下を読んで欲しい。

容器

ガソリンはどんな容器に入れて保管してもよいわけではなく、消防法で定められたものを使用しなければならない

とは言え、市販されているガソリン缶はその性能試験に合格したものであるから、これを使えば特に問題ないはずだ。

絶対にやってはならないのが灯油用のポリ容器でガソリンを保管することだが、危険極まりないし、法律違反になるので絶対に行わないようにしよう

指定数量と保管方法

ガソリンをはじめ、危険物を保管については、指定数量というものが設けられている。

これは、その危険物の危険の度合いによって決定されるのだが、指定数量に対してどれくらいの量を保管するかにより、様々な制限が加わる仕組みだ。

具体的には、指定数量の倍数という概念が必要になるが、保管する量/指定数量で求めることが可能。

指定数量の倍数の求め方
・指定数量の倍数=保管する量/指定数量

ガソリンの指定数量は200Lなのだが、指定数量の倍数が1/5未満、ガソリン容量に換算して40L未満であれば、特別な規制はなし。

指定数量の倍数が1/5以上になると、壁、柱、天井が不燃材質でできている場所に保管しなければならないが、詳細は以下の表を参照して欲しい。

とは言え、ガソリン缶の容量が約20Lであるから、それを2つまで保管する上では、特に問題は生じないはず。

災害が起こった場合、40Lのガソリンがあれば十分に有難いことであるから、無理をしてそれ以上保管する必要もないと思う。

指定数量の倍数 容量 規制
指定数量の倍数が1/5未満 40L未満 規制なし。
指定数量の倍数が1/5以上1未満 40L以上200L未満 壁、柱、床、天井が不燃材質であること。
指定数量の倍数が1以上 200L以上 壁、柱、床が耐火構造であること。

注意点

引火

ガソリンは、非常に引火しやすい

引火点が−40℃と大変低く、静電気の影響も受けやすいので、思わぬ形で発火してしまうことも少なくないのだ。

また、ガソリンの蒸気は空気よりも重く、一定の場所に滞留しやすい傾向にあるのだが、それに火気が引火する恐れもある。

蒸気は目に見えず、ガソリン缶から離れた場所に滞留している可能性もあるため、ライターの使用などにはくれぐれも注意していただきたい。

引火を予防するにはガソリン漏れを防ぐことが何よりも重要なだけに、ガソリン缶のキャップをしっかりと締めるよう心がけたいところだ。

劣化

長期間保管していると、ガソリンは劣化する

ガソリンに含まれる成分が空気中の酸素に触れることで劣化が加速するので、ガソリン缶の蓋をしっかり締めることが大切だ。

言うまでもなく、これは、ガソリン漏れを防ぐことにも極めて有効である。

また、給油する場合にはストックしているガソリンを使うことが望ましいが、先入れ先出しを実践することで劣化を防ぐことが可能

面倒に思われるかもしれないが、いざという時、燃料の劣化が原因でエンジンがかからないのでは、日々の努力が水泡と帰す。

なかなか厄介なことではあるが、大地震が発生する確率が高い地域にお住いの方には、是非とも実践して欲しいと思う。

終わりに

いざ災害が起こった時、ガソリンがあれば重宝することは確実なので、可能であればストックすることが望ましいと思う。

とは言え、保管を誤り大惨事になってしまえば本末転倒であるから、正しい方法で保管したいところだ。

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