その評価は? デミオ・ガソリン1.3Lの実力をオーナーが解説!

デミオ13S

“クラス概念を打ち破る”というマツダのコンセプト通り非常に高い評価を受けているマツダのデミオだが、今回はガソリンモデルのオーナーである私がその実力をレビューする。

できる限り詳細にレポートするので、是非とも最後までお読み頂きたい。

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はじめに

今回レビューするのは2015年製造のデミオ13S L packageで、ガソリン車のラインナップの中では最上位に位置するモデルである(本体価格は税込1,738,800円、現行の“13s tourung L package”に相当)。

駆動方式はFF(2WD)で、トランスミッションはAT。

なお、私が本車を購入した2015年8月から現在に至るまでデミオは2回の改良を受けており、最新型(2017年11月に改良)はさらに素晴らしい車に仕上がっているが、そちらへの試乗の様子はリンク先ページを参照いただきたい。

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走行性能

エンジン

エンジンスペックは、“最高出力92馬力”、“最大トルク12.3キロ”と数字に突出したものはないし、NAエンジンと言うこともあってかこれまでのコンパクトカーの常識を覆す衝撃的なトルクを誇るSKYACTIVE-D 1.5と比べて見劣りしてしまうことも事実である。

エンジンタイプ 総排気量 最高出力 最大トルク
SKYACTIV-G 1.3 1.298L 68kW [92PS/6,000r.p.m] 121N・m [12.3kgf・m/4,000r.p.m]

ところが、実際に走行してみると日常領域では何一つ不満を感じない

実際に試乗された方はご存知のことと思うが、吹け上がりも素晴らしく、数値以上の力強さを体感することができる。

もちろん、ディーゼル車のような圧倒的な加速を体感することは不可能だが、私のようにエコ運転を心がけるドライバーにとっては十分過ぎる性能と言えるだろう。

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発進加速

車重が1,030kgと軽いこともあるのか、低速域から数値以上のトルクを感じ不満なく発進することができるが、高級車のように全くエンジン音が車内に入って来ないわけではないものの、そのサウンドは決して耳障りではなく気持ちを高揚させてくれるスパイスと好意的に受け止めることができる

そのエンジン音が聞こえるのも走り出しの段階のみで、3速、4速とシフトアップするにつれて小さくなり、5速に入った時点では全くと言ってよいほど聞こえない。

6速、時速60km/hで巡航している時のエンジン回転数は1,200〜1,300回転ほどだが、少ない回転数で走行できることも好印象だ。

ちなみに、高速道路を6速、時速100km/hで走行中のエンジン回転数は2,000回転をわずかに上回る程度。

また、この1.3Lガソリンモデルにはスポーツモードが搭載されており、スイッチ操作1つで普段と味付けの異なる加速を楽しむことができることも1つの魅力である。

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トランスミッション

トランスミッションは6速ATだが、変速もスムーズに行われ、CVTのようなもたつきは全くなく低速トルクは排気量以上のものを体感することができる。

変速のタイミングはアクセルの踏み具合に影響される部分が多いものの、私が運転する場合、1〜3速の低速ギアの段階では1,800~2,000回転まで回転数が上昇した時点で次のギアに入ることが多い。

4速から5速へ切り替わる時点でのエンジン回転数は1,500回転前後で、時速40km/hを超えたあたりで5速に入るようだ。

なお、複数回の商品改良を経た最新型(2017年11月マイナーチェンジ)のデミオではトランスミッションの動きがさらに精密化されており、アクセルの踏み込みに対してよりダイレクトにシフトアップとシフトダウンが行われる仕様になっている。

安定感・安心感

新型デミオの素晴らしい走りに大きく貢献しているのがボディ剛性の高さだが、Sky Active Technologyのコンセプトのもと設計されたシャーシ、サスペンションの完成度は抜群。

この安定感・安心感はこれまでのコンパクトカーでは欧州車でもなければ体感することができなかったものであり、本当に見事である。

コーナーを曲がった時の安定感の高さはもちろんのこと、直進安定性が素晴らしく高速道路を走行する場合にも全く不安を感じない。

ステアリングやシートを通じて車が真っ直ぐ進もうとする意思を感じることができるが、この抜群の車体安定性がドライバーの心を満たしてくれる質の高い運転を実現させていると考えて間違いないだろう。

また、上位グレードにはヘッドアップディスプレイが搭載され、目線を動かすことなく速度を確認できる点も安心感の向上に非常に大きく貢献している。

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足回り

足回りは引き締まった感じで決して柔らかくはないが(ディーゼルモデルよりは柔らかい)、このしっかりした足回りと剛性の高いボディが一体になり抜群の車体安定性を実現している。

路面状況が極端に悪い道路を通過する場合には多少の揺れを感じるものの、コンパクトカーであることを考えれば十分に満足出来る乗り心地だし、逆に高速走行時の安定性が向上するのだから好意的に受け止めたいと思う。

いずれにせよ、よい意味で“欧州車に近い足回り”とも表現でき、乗り心地は抜群だ

また、このガソリン車には15インチが、ディーゼル車の上位モデルには16インチホイールが標準装備されるが、タイヤサイズの違いによっても走りの印象が変わるので、購入を検討されている方には試乗車のホイールサイズにも注目して頂きたい。

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ハンドリング

デミオ13S

ハンドリングも素晴らしく非常に素直に鼻先が曲がるが、ディーゼルモデルに比べエンジンが小さく、フロントが軽いことがよい影響を与えているようだ。

ステアリングは重く、しっかりと路面を捕らえている感覚が両手に伝わってくる。

とてもコンパクトカーとは思えないどっしりとした手応えが抜群の安定感大きく貢献しているが、走行速度が上がるにつれてさらに重く安定するように制御されており、高速道路を走行する場合にも不安を感じることは全くない(ディーゼル車はさらに直進安定性が高い)。

この感覚はこれまでの国産コンパクトカーでは絶対に味わうことができなかったものであり、ステアリングを握るたびに高級な外車に乗っている気分になってしまうほど。

さらに、2016年10月に行われたマイナーチェンジ以降に製造される車にはマツダの新技術であるGVC(Gベクタリングコントロール)が搭載され、さらにスムーズなコーナーリングを体感することが可能である。

ドライビングポジション

デミオ13S

新型デミオは先代モデルと比較してホイールベースが8センチ伸びているのだが、その恩恵を受けてフロントタイヤが前方に移動している。

そのため、左に寄せられることなく、右足を真っ直ぐに伸ばした位置にアクセルペダルが配置されているのだが、このことが無理のない自然なドライビングポジションを実現させており、長時間運転する場合にも全く疲れを感じることがないのだ。

同時に“オルガン式ペダルが採用されていることも魅力的で、デザイン性の向上はもちろん、アクセル開度を一定にキープしやすく、速度をコントロールしやすい点も見逃せない。

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また、ペダル周りのスペースが広く確保されているためシートを前方に出しても足元が窮屈になる心配がないし、前列シートが前方に移動することで後席を広く使うことができるため、まさに一石二鳥である。

静粛性

静粛性も高く、このクラスのコンパクトカーの中では最も静かな部類に入ると思われる。

寒冷時にエンジンを始動した直後にはエンジン音が大きくなるものの、暖気後は全く問題ないレベルだし、遮音対策がしっかりしているのか、ロードノイズや風切り音もうまく抑えている印象だ。

さすがに静粛性が抜群に高いSAIやましてレクサス等の高級車と比較するのは厳しいだろうが、十分に合格点を出せる出来である。

アクア等のライバル社のコンパクトカーと比較しても明らかに静かに感じるし、改良を受けるごとに防音対策が強化され、最新型のガソリン車についてはエンジン音すら聞こえ難い抜群の遮音性能を誇る点にも注目したい。

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燃費

走行条件 燃費(km/L)
街乗り 日中 15~17
夜間 19~21
渋滞時 11~13
郊外 22~26
高速道路 80km/h 24~25
100km/h 20~22

メーカー発表値は24.6kn/Lと優秀な数字だが、私が調査した実燃費は表にまとめた通り。

ディーゼル車の燃費の良さには及ばないもののガソリン車の燃費も相当によく、遠出の際には28km/Lを記録したこともある

ちなみに、エアコン使用時、寒冷時は1~2割ほど数値が落ちるようだ。

デザイン

エクステリア

デミオ13Sデミオ13Sデミオ13Sデミオ13S

素晴らしい完成度であり、日本コンパクトカー史上最高のデザインであると断言できる。

フロント、サイド、リアのいずれの角度から見ても飽きのこない魅力的なデザインだが、女性にも間違いなく受けるはずだ。

インテリア

デミオ13Sデミオ13Sデミオ13Sデミオ13Sデミオ13Sデミオ13S

内装の質感も最高レベルに素晴らしく、欧州車のインテリアにも引けを取らない圧倒的な完成度を誇る。

最上位モデルのLパッケージと言うこともあり白のレザーシートは洗練されており、フィットやアクアなどのライバル車とは全く比較にならない圧倒的なクオリティに仕上がっているが、外観同様に女性にも良い印象を与えるはずだ。

実用性

ナビゲーション(マツダコネクト)

デミオ13S

現行デミオにはマツダが誇る次世代のナビゲーションシステムであるマツダコネクトが搭載されるが、そのデザイン性が高いことはもちろん、非常に操作しやすいことが好印象である。

特につまみ式のコマンダーコントロールの操作性が抜群に良く、基本的に“回す”、“押す”の2つの動作のみで事足りるので面倒なことは一切ない。

発売開始当初こそシズテムの不安定さが指摘されたが、随時バージョンが更新されていることもあり、これから購入される方にとっては全く問題はないだろう。

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室内空間

デミオ13S

これがデミオ最大の弱点であるとも言えるが、室内空間は決して広くなく、特に頭上スペースは前席、後席ともにほとんど余裕がない

身長165cmと小柄な私でも若干狭く感じるくらいであるから、大柄な男性が乗る場合には何かと不満が出ても致し方ないか…。

後席の膝前スペースについても、同じく小柄な男性が座る分には極端に狭いと感じることはないが、詳細は以下のリンク先ページで解説している。

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収納・ユーティリティー

前席、後席ともに収納スペースはほとんどなく、ユーティリティーの面では不満が残る

後席にはアームレストとドリンクホルダーがなく、長距離移動する場合には苦労するかもしれない…。

ラゲッジ

デミオ13S

ラゲッジも特別広いと言うわけではないものの、軽自動車と比較すればだいぶ余裕があるし、意外に深さがあり高さがある荷物でも問題なく積み込むことができる点も好印象だ。

奥行きもちょうど新聞紙の縦くらいのスペースが確保されており、普段使いでは不満を感じることはない。

ちなみに、私は財布に余裕がないので新聞紙を敷いているが、ラゲッジマッドをオプションで購入することもできる。

価格

最後に価格にも触れておくが、自家用車として事実上のベースグレードである“13S”の値段が1,490,400円であり(13Cは実際には商用車、社用車)、最小限のオプションにとどめたとしても乗り出し価格は180万円を超えるため、単に数字だけを見れば“安い”とは言い難い。

グレード/駆動方式 13C 13S 13S Touring 13S Touring L package
2WD AT 1,393,200円 1,490,400円 1,717,200円 1,776,600円
MT なし 1,490,400円 1,717,200円 1,776,600円
4WD AT 1,598,400円 1,695,600円 1,922,400円 1,981,800円

まして、最上位グレードである“13S touring L package”ともなればさらに高額になり、乗り出し価格は約210万円台に…。

しかしながら、私が所有する2015年製とは異なり最新型のデミオには衝突被害軽減ブレーキ等の安全装備やシートヒーターなどコンパクトカーにしては贅沢過ぎる機能が標準装備されるので、決して納得できない価格でないこともまた事実である。

何よりも現行のデミオは抜群の乗り味、最高レベルのデザイン、最先端の安全機能を持ち合わせるプレミアムな車に仕上がっているわけだから、それに見合う投資をすると考えれば十分に納得できるのではないだろうか。

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終わりに

今回は私が所有するデミオ1.3Lガソリンモデルについて投稿してきたが、その完成度の高さを十分にお伝えすることができただろうか。

この記事が、デミオの購入を検討されている方にとって少しでも有意義なものであれば、嬉しい限りである。

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コメント

  1. 大岡 光二 より:

    始めてメールをさせていただきます。このコーナーやアクセラのコーナーでもありましたが速度と回転数がちょっとおかしいかな? って思います。当方はアテンザ乗りですが、4速1800回転で5速にシフトアップされます。その時の速度は63㎞/hです。
    3速1800回転で4速にアップされるときは43㎞/hです。6速へのシフトアップは80㎞/hを超えてからだと思います。他の試乗記を見ても80㎞では6速に入らない旨がありましたので間違いではないでしょうか?
    いつも楽しみに見させていただいております。これからもどんどんアップしていってください。

    • Demisuke より:

      大岡様、コメントありがとうございます。そうでございましたか。私、アクセラを所有しているわけではございませんので、当方の認識が間違っているのかもしれません。しかしながら、デミオですと50km/h以下で6速に入ることもあります。私はかなりのエコ運転者でして、1,800回転でアクセルを少し離すのですが、そうしますとシフトアップするようです。特に余計なことをしなければ5速、6速にはいるタイミングはもう少し遅いのかもしれません。ちなみに大岡様のアテンザはディーゼルでしょうか?

  2. かめちょ より:

    こんちは、はじめまして。
    13s Touringに乗ってます。静粛性と乗り心地に引かれ購入したしだいですが、乗り心地はまずまずとして、始動時のエンジン音がしばらくジーという音がするのは気になります。15分程で徐々に減少してきます。スカイアクティブエンジンの特徴でしょうかね。
    低速時の突き上げも気になります。タイヤ(ブルーアース)。
    しかしこれ以上要求するのは、酷でしょうね。それにこのクラスでこのインテリアは素晴らしいと思います。

    • でみすけ より:

      かめちょ様、コメントありがとうございます。13Sを購入されたのですね。仰せの通り、エンジン始動時のエンジン音は大きめで、ディーゼルほどとまでは言わないにしても少々ガサついた感じを受けます。特に冬場は暖気が完了するまで音が大きく、運転時にも回転数が上がる傾向にあります。よって、寒い時期は5分~10分暖気してから運転するようにしています。ただし、最新の13Sに試乗したところ、エンジン音がアクセラ15Sに近い洗練されたものに変わっていた印象を受けました。アクセルペダルを踏み込んだ時のレスポンスも格段に良くなっておりましたが、遮音ガラスの採用の恩恵もあると思います。かめちょ様の13Sは何年製でしょうか?当方は2015年モデルなのですが、最新モデルで静粛性が気になるのでしたら少々残念ですね…。また、路面から突き上げですが、私の認識といたしましてはエコタイヤのブルーアースの影響が大きいと思います。空気圧も前輪260、後輪230と高めなので、路面状況が悪いとポコポコと振動を感じることがあります。ディーゼル車であれば16インチタイヤが装着され、安定感は増しますが、扁平率が上がる分ショックが鋭くなります。左右の路面の高さが異なる場合などの車がねじれる感じも少々気にはなりますが、サスペンションもトーションビームですし、致し方ないと言ったところではないでしょうか…。最近のマツダの躍進を考慮するとより高い次元を求めてしまいますが、少なくともアクアやフィットよりはよほど上質な運転ができると思っております。

  3. かめちょ より:

    お返事ありがとうございます。
    大変参考になります。車はMC後の13sです。始動時のエンジン音はエンジンというよりは、モーターが回っているような音です。嫌な音ではないですが、今まで経験したことのない音です。
    タイヤはブルーアースが原因ですね。
    ヨコハマのコンフォートタイヤ、アドバンDB V552が今月末に出るそうですが、かなり高そうなのでしばらくはブルーアースで我慢です。
    フロントガラスの映り込みも気になります。色々不満はありますが、相対的に良い車です。
    これからもブログ楽しみにしております。