その評価は? デミオ・ガソリン1.3Lの実力をオーナーが解説!

デミオ・ガソリンモデル

”クラス概念を打ち破る”というマツダのコンセプトの通り、非常に高い評価を受けているマツダのデミオ。

今回は、ガソリンモデルのオーナーである私が、その実力をレビューする。

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はじめに

私が所有するモデルは、”13s L package”で、ガソリンモデルの中では最上位に位置するグレードだ。

2015年末の一部改良を受けてグレード設定が変わったために、今はこのモデル名は存在しないが、現在の”13s tourung L package”がこれに該当する。

本体価格は1,738,800円(税込)”、駆動方式はFF(2WD)で、トランスミッションはAT(オートマチック)である。

走行性能

エンジン

まずは、エンジンのスペックから確認しておく。

エンジンタイプ 総排気量 最高出力 最大トルク
SKYACTIV-G 1.3 1.298L 68kW [92PS/6,000r.p.m] 121N・m [12.3kgf・m/4,000r.p.m]

最高出力92馬力、最大トルク12.3キロと、スペック的には特に突出したものはなく、平均的な数値である。

コンパクトカーでありながら衝撃的なトルクを誇るディーゼルモデルのエンジンと比べ、見劣りすることも事実だ。

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ところが、実際に走行してみると日常領域では何一つ不満を感じない

実際に試乗していただければご理解いただけると思うが、数値以上の力強さを感じることができ、吹け上がりも大変素晴らしいものである。

発進加速

ボディ重量が1,030kgと軽いこともあり、走り出しは十分にスムーズに加速して行くが、低速域から数値以上のトルクを感じることができる。

静粛性についても合格点を出すことができるレベルだと思うが、高級車のように全くエンジン音が入って来ないと言うわけではない

とは言え、決して耳障りな音ではなく、気持ちを高揚させてくれるサウンドで、好意的に受け止めることができるものだ。

そのエンジン音が聞こえるのは走り出しの段階のみであり、3速、4速とシフトアップするにつれその音は小さくなり、5速に入った時点では全くと言ってよいほど気にならない。

6速、時速60km/hで巡航している場合のエンジン回転数は、1,200〜1,300回転ほどだが、少ないエンンジン回転数で走行できることも好印象だ。

ちなみに、高速道路を6速、時速100km/hで走行中には、2,000回転をわずかに上回るくらいの回転数である。

また、このデミオ1.3ガソリンモデルにはスポーツモード”が搭載されており、スイッチを入れると味付けの異なる加速を楽しむことができるようになっていることにも注目したい。

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トランスミッション

トランスミッションは6速ATだが、コンパクトカーで6速とはとても嬉しい。

変速も実にスムーズで、CVTのようなもたつきもなく、低速トルクは排気量以上のものを体感することができる。

変速のタイミングはアクセルの踏み具合で変化するが、エコ運転が基本の私が運転すると、1〜3速の低速ギアの場合、1,800回転あたりまで回転数が上昇した時点で次のギアに入る。

4速から5速へ切り替わる時点でのエンジン回転数は、1,500回転程。

道路の勾配などにもよるので一概には言えないが、時速40km/hを超えたあたりで5速に入ることが多いようだ。

安定感・安心感

新型デミオの素晴らしい走りを実現しているもう1つの要素は、ボディ剛性の高さだ。

”Sky-Active Technology”のコンセプトのもとで設計されたシャーシ、サスペンションなど全てが素晴らしい。

この安定感・安心感は、これまでのコンパクトカーでは、欧州車でもなければ体感することができなかったもので、本当に素晴らしいものである。

コーナーを曲がった時の安定感も高く、ロールもほとんど感じられないが、直進安定性も素晴らしいので、高速道路を走行する場合も不安を感じることがない。

強い風に煽られた場合ですら、車が真っ直ぐ進もうとしていることが伝わってくるくらいだ。

この抜群の車体安定性が、ドライバーの心を満たしてくれる質の高い運転を実現させていることは間違いのないだろう。

また、上位グレードには”ヘッドアップディスプレイ”が搭載され、目線を動かすことなく速度を確認することが可能なことも安全性の向上に非常に大きく貢献している。

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足回り

デミオ・足回り

足回りは引き締まった感じで、決して柔らかくはない

この引き締まった足回りと剛性の高いボディが一体になり、抜群の車体安定性を実現していると言えるだろう。

一方、路面状況が極端に悪い箇所を走行した場合には、路面からの入力が鋭くなってしまうこともある

とは言え、コンパクトカーであることを考えれば十分に満足出来る乗り心地であるし、高速走行における乗り心地は向上するのだから、好意的に受け止めてよいと思う。

こうして考えると、よい意味で、”欧州車に近い足回り”というのが適切な表現かもしれない。

ちなみに、このガソリンモデルは15インチタイヤを装着しているが、ディーゼルモデルの上位グレードでは16インチになる。

装着タイヤの違いによってもその走りの印象はかなり変わるようなので、どちらのモデルを購入するかご検討中の方は、実際に試乗されるのがよいだろう。

後席の乗り心地については、以下のページを参照して欲しい。

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ハンドリング

ハンドリングも素晴らしい

非常に素直に鼻先が曲がるのだが、ディーゼルモデルに比べエンジンが小さく、フロントが軽いことがよい影響を与えているようだ。

ステアリングは重く、”しっかりと路面を捕らえている感覚”が両手に伝わってくる。

この手応えが抜群の安定感・安心感を提供してくれるのだが、軽自動車にありがちな、片手で簡単に回すことができるようなステアリングとはまるで違う。

走行速度が上がるにつれ、さらに重く安定するように制御されていることも素晴らしいが、おかげで、高速道路を走行する場合も安心していられる。

この感覚はこれまでの国産コンパクトカーでは絶対に味わうことができなかったものであり、ステアリングを握るたびに高級な外車に乗っている気分になってしまうほどだ

ドライビングポジション

デミオ・運転席

新型デミオは、先代と比較してホイールベースが8センチも伸びており、その恩恵を受けフロントタイヤが前方に移動している。

そのため、アクセルペダルが左に寄せられずに済んでいるので、真っ直ぐ右足を伸ばした位置にペダルが来るようになっているのだ。

このことが、”無理のない自然なドライビングポジション”を実現している。

”オルガン式ペダル”が採用されていることも非常に魅力的だが、デザイン性の向上はもちろんのこと、アクセル開度を一定にキープしやすいことが好印象だ。

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足元のスペースが広く確保されており、運転席シートを前方に出しても足元が窮屈になることがないことも非常に高く評価できると思う。

こうすることで、運転席シートが前方に移動することで後席を広く使えるようにもなり、一石二鳥なのだ。

静粛性

エンジンのところで説明した通り、エンジンノイズがひどくてどうしようもないと言うことは一切ない。

寒冷時にエンジンを始動した直後はその音が大きくなることがあるが、暖気後は問題ないレベルであるし、そのサウンドはむしろ好印象だ。

静粛性が非常に高いSAIと比較すれば見劣りすることは事実だが、十分に合格点を出せる出来だと思う。

一方で、”ロードノイズ””風切り音”については、若干の課題が残ると言わざるを得ない。

時速80km/hで走行している分にはたいへん静かなのだが、時速90km/hを超えたあたりからはそれらが目立ってくるのだ。

特に、高速道路の路面状況次第では、なかなか耳障りに聞こえてしまうこともあるが、エンジンが静かなだけに、余計に惜しく感じてしまう。

とは言え、ライバル社のコンパクトカーと比較すればかなり静かであると思うし、一部改良を受け静粛性が向上しているので、大きな心配はいらないと思われる。

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燃費

メーカー発表値は”24.6kn/L”と優秀な数字だが、私が調査した”実燃費”派以下の通り。

交通状況 街乗り 渋滞時 遠出 高速道路
昼間 夜間 走行時速80km/h 走行時速100km/h
実燃費 15~16km/L 18~21km/L 11~12km/L 24~26km/L 24~25km/L 20~22km/L

ディーゼルモデルの燃費のよさが評判だが、このガソリンモデルの燃費もかなりよく、遠出の際には、”28km/L”を記録したこともある。

ちなみに、エアコン使用時、寒冷時は1,2割燃費が落ちるようだ。

デザイン

エクステリア

デミオ・外観

デミオ・ガソリンモデル

デミオ・外観

デミオ・外観

デミオ・外観

デミオ・ガソリンモデル

素晴らしい外観デザインであり、これまでの日本のコンパクトカー史上最高のデザインと言えるだろう。

スタイリッシュであると同時に、可愛らしくもあり、女性にも間違いなく受けるはずだ。

フロント、サイド、リアのどの角度から見ても飽きのこない魅力的なデザインだと思うが、皆さんには是非ともディーラーで実車をご覧になって欲しい。

インテリア

デミオ・内装

デミオ・内装

デミオ・内装

デミオ・内装

デミオ・室内

デミオ・内装

内装の質感も最高で、高級な外車のインテリアにも引けを取らない出来だ。

最上位モデルのLパッケージということもあるが、白いレザーシートは大変お洒落で、外観同様に、女性にもよい印象を与えるだろう。

私は、ライバルのフィットやヴィッツ、アクアにも試乗しているが、そのクオリティに関しては、完全にライバルを凌駕していると断言できる

これまでのコンパクトカーの概念を完全に塗り替えてしまったものと思われるが、関心のある方には、是非ともディーラーへ足を運んで車内を見て欲しいと思う。

実用性

ナビゲーション(マツダコネクト)

デミオ・ナビゲーション

新型デミオには、マツダが誇る次世代のナビゲーションシステムである、”マツダコネクト”が搭載される。

そのデザイン性が高いことはもちろん、何よりも操作しやすいことが好印象だ。

初期のマツダコネクトでは動作の不安定さが指摘されたが、バージョンアップを繰り返しており、少なくともこれからマツダ車を購入される場合には、全く問題はないだろう。

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室内空間

デミオ・室内

デミオの弱点とも言われているが、室内空間は決して広くなく、前席、後席ともに頭上スペースの余裕はない。

身長165cmの私でも若干狭く感じるくらいなので、大柄な男性が乗る場合には不満が出ても仕方がないだろう。

一方、後席の膝前スペースについては大きな不満を感じることはないと思うが、詳細は以下のページを参照して欲しい。

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収納・ユーティリティー

前席、後席共に、収納スペースはほとんどなく、ユーティリティーの面では不満が残る出来と言わざるを得ない。

後席には”アームレスト””ドリンクホルダー”がなく、長距離移動する場合には大きなデメリットになってしまうことは事実だと思う。

ラゲッジ

デミオ・ラゲッジ

ラゲッジも特別広いと言うわけではないが、軽自動車と比較すればかなり広い。

ちょうど新聞紙の縦の長さほどの奥行きが確保されており、普段使いでは不満を感じることはないだろう。

また、以外と深さがあり、高さがある荷物でも問題なく積み込むことができる点も好印象だ。

ちなみに、私は財布に余裕がないので新聞紙を敷いているが、”ラゲッジマッド”もオプションで購入することができる。

価格

最後に価格についてだが、単に価格だけを見れば、決して安いとは言えないだろう

最も安いグレードである13cの価格こそ”1,350,000円”だが、必要最小限の装備のみが搭載され、実質は商用車、社用車モデルと考えられる。

自家用車としては13s以上が対象となると思われるが、その価格は”1,458,000円”。

最小限のオプションを付けたとしても、乗り出し価格は180万円を超え、結構な額になってしまう。

上位クラスになるとさらに値段は上がり、最高グレードの”13s touring L package”の価格は170万円を超え、乗り出しの段階では”約210万円”にもなる。

こうなると、ベースグレードであれば、フィット・ハイブリッドやアクアにも手が届いてしまうのだ。

両者はハイブリッドでこちらはガソリン車であるから、”割高”にすら感じてしまうことは否定できない。

さらに、現在のマツダはこれまでのような大幅値引きや安売りは一切しないので、大きな値引きを期待することは不可能と言わざるをえないのだ。

とは言え、その走りやデザインの素晴らしさ、車としての完成度において、それらのライバル社をはるかに凌駕しているわけで、むしろ当然の価格であると言うこともできると思う。

”安いからデミオに乗る”と言うのはすでに過去の話であり、今回のデミオは、”デミオだからこそ乗りたい”と心から思える車に仕上がっている。

多少高めの設定であることは否定しないが、それに見合う車であることは間違いないと言えるだろう。

グレード/駆動方式 13c 13s 13s touring 13s touring L package
2WD AT 1,350,000円 1,458,000円 1,684,800円 1,738,800円
MT なし 1,458,000円 1,684,800円 1,738,800円
4WD AT 1,544,400円 1,652,400円 1,879,200円 1,933,200円

終わりに

色々と書いてきたが、このデミオ・ガソリンモデルは、本当に素晴らしい車だ。

運転席に乗り込み、実際に走らせてみれば必ずそのよさを体感していただけると思うので、皆さんには是非ともディーラーへ足を運び、試乗して欲しいと思う。

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コメント

  1. 大岡 光二 より:

    始めてメールをさせていただきます。このコーナーやアクセラのコーナーでもありましたが速度と回転数がちょっとおかしいかな? って思います。当方はアテンザ乗りですが、4速1800回転で5速にシフトアップされます。その時の速度は63㎞/hです。
    3速1800回転で4速にアップされるときは43㎞/hです。6速へのシフトアップは80㎞/hを超えてからだと思います。他の試乗記を見ても80㎞では6速に入らない旨がありましたので間違いではないでしょうか?
    いつも楽しみに見させていただいております。これからもどんどんアップしていってください。

    • Demisuke より:

      大岡様、コメントありがとうございます。そうでございましたか。私、アクセラを所有しているわけではございませんので、当方の認識が間違っているのかもしれません。しかしながら、デミオですと50km/h以下で6速に入ることもあります。私はかなりのエコ運転者でして、1,800回転でアクセルを少し離すのですが、そうしますとシフトアップするようです。特に余計なことをしなければ5速、6速にはいるタイミングはもう少し遅いのかもしれません。ちなみに大岡様のアテンザはディーゼルでしょうか?